フリーで仕事を始めたときの二十数年前にはもう
原稿用紙に鉛筆ではなかったので、
パソコンとのつきあいは
結構な長さになります。
いつしか数えるのも忘れて、
今が何台目になるかもはっきりしませんが、
それでもマシンを新しくするたびに
データをバックアップから保存し直したり、
タイムマシンとかいう機能を使って
自動で取り込んだりして、
昔の原稿なんかも奥の方に残っています。
今では開けるソフトもなく
中身は見られないのにアイコンはあり、
ハードディスクの容量だけくっているのもあります。
そういうのは思い切って断捨離すればいんですけど、
なにしろ表面的には見えない
奥の方に保存してあるので
ついついそのままになってしまいます。
それでもこの前、何かの拍子に
昔のデータにアクセスしてしまったことがあり
(テキストデータだったので開けました)
それが1ミリも記憶にない書きかけの小説でした。
このパソコンには、きっと
あちこちに書きかけ作品が残っているのでしょう。
で、この『梅安冬時雨 仕掛け人・藤枝梅安(7)』。
作者逝去のため絶筆でした。
ぼくのものぐさとはまったくレベルの違う
書きかけの作品です。
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