人は、どんな時に泣くのか考えてみると、
大きく2つに分類できるような気がします。
1つは、悲しみとか苦しみとか痛みとか、
「受け入れるのがイヤだー」ってとき。
とっても大好きなあの子に振られて
別れなきゃいけないときとか、
子どもが駄々こねて「買ってー」と泣くのも、
おもちゃが手に入らない状態を
受け入れられないからでしょう。
そしてもう1つは、嬉しすぎるとき。
みんなで一生懸命
地獄の苦しみに耐えながら練習して
大会で優勝したときとか、
自分では精一杯勉強してきたと思うんだけど
やはり志望校はレベルが高かったと
腹をくくって臨んだ合格発表の掲示板に
自分の番号が記載されていたときとか。
(今はメールでのお知らせなんですかね)
その嬉しい場合は、受け入れられないはずはなく、
どうしょうもなく受け入れたいわけですよね。
まるきり反対のシチュエーションですわ。
とすると、とっても悲しくつらい状況にあり
泣くのを堪えているとき、
「元気だして大丈夫だよ」とか優しい声を掛けられて、
泣いちゃうのってどっちになるんでしょう。
優しさをどうしょうもなく
受け入れたいってことなのかな。
で、この『さざなみのよる』。
帯に「書店員が選ぶ泣ける本 第1位」
って書いてありました。
うん、確かに泣けました。
どっちの泣きなんだろう。別種かな。
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当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら。
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