2020年8月14日金曜日

『秋の花』(北村薫)読みました。


今、通勤バス車中で読んでいる
伊坂幸太郎さんのエッセイに、
自分の書く小説の中で
扱いたくないテーマ(というかネタ)が
あるといっていました。

だいぶ前に出た随筆なので
今は考え方が
変わっているかもしれませんが、

そこにあった避けたい題材は、
「恋愛」でした。

理由は、
恋愛は面白いに決まっているから。

その文章では小説を料理にたとえて、
恋愛は「肉」のようなモンだとしています。

「肉」を使えば
料理がおいしくなるのは当たり前で、
それを使わないメニューで
お客を唸らせるのが、
腕のいい料理人ではないか、と。

だとすれば、
おいしくなって当然の
恋愛ストーリーに頼らず、
あえてその素材を使わず、
小説をつくりあげていきたい、
らしいです。

ストイックですね……と、
少しちゃかしましたが、
ぼくも同じように
考えているネタがあります。

それは「人が死んじゃうこと」。
悲しい物語は、
大昔から人気があるようで
「泣かせる=いい話」みたいなトコ
あるじゃないですか。

その等式に当てはめる
一番簡単な方法は、
「人の死を話に盛り込む」
だと思うんです。

だから、
人死にが入っている小説なんかを読むと、
「ちょっと安易じゃない」
とか思っちゃったりします。

で、この『秋の花』。

お話の中で、人が死にます。
だけど「安易じゃない?」とは
カケラも思いませんでした。
ほんと、いいですわ、この本。
何をネタにしても、
すごい本はすごい。

修行不足を痛感しました。





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2020年8月12日水曜日

『人はなぜ治るのか』(アンドリュー・ワイス)読みました。


よく考えたら
もうすぐ10年になるんですね。

あの大きな地震のとき、
ぼくのつくる文章の中では、
なるべくその天災関連の事柄には
触れないようにしていました。

余震が続いてびくついていることも、
電気が足りなくなるとかで
街灯が消され暗い大通りを
歩かなきゃならないことも、
「放射線大丈夫かよ」みたいな
話題だけで飲み会が
終わってしまうことも。

それ系のネタを書けば、
指定の文字数は楽々埋まるのに、
なんかその話題を書くのが
嫌だったんです。

へそ曲がりな性格だから、
世の中のみんなが
今だけ乗っているホットな土俵の
同じ場所に上がるのが嫌いなんですね。

あの頃の自分の
頭の中を思い出してみると、
そのネタに意識的に
触れないようにしていた感じです。

それほど確たる信念が
あるわけじゃないから、
気を抜いているとつい
「大地震はすごかった」
みたいに書いちゃう。

そんで後から気づいて
削除キーを連打するってことが
よくありました。

で、この『人はなぜ治るのか』。

あっ、また本とは関係ない内容で
文字を埋めちゃいました。
ま、いいか。2020年夏現在の
ホットな土俵には乗らなかったから。





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2020年8月7日金曜日

『殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(1)』(池波正太郎)読みました。


小説やら映画やらのストーリーが
面白いと感じるのは、
どんなときなのか。

誰もが絶対に面白いと感じてしまう
ファクターXを突き止めて、
「ファクターXぜいたく盛り」
みたいな物語をつくって発表すれば、
大ヒット間違いなしで、
ぼくも一夜にして
超セレブに変身できると企みながら、
本の中にあるファクターX探しを
日夜続けているのですが、
残念ながら探究の旅に終わりは見えず、
ぼんやりとしたXさんの姿に
エッジの効いた輪郭は出てきません。

それでも、ひょっとしたら
兄弟のYさんか、
もしくは親戚のZさんかな、
と思えるようなファクターもどきは、
見つけています。

その一つが《勘違い》。

「誤解」といった方が言葉的には
正しいかもしれません。
何かを間違って解釈しちゃうこと。

登場人物が
《勘違い》によって行動するという
「ファクター」はストーリーを
面白くするんですね。

例えばシェイクスピアはそればっか。
リア王は末娘の行動を勘違いして冷遇するし、
ロミオに至っては
ジュリエットが死んだと勘違いして
後追い自殺しちゃう。

映画でいえば、
登場人物だけでなく
観客に《勘違い》させるという
アクロバティック技で
痺れさせてくれた『スティング』があるし、
それ系のどんでん返しはあちこちにある。

で、この『殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(1)』。

面白いって思える《勘違い》を
どこにも見つけられないんです。
なのに面白い。
どこのどういうファクターが
関連しているのか、現在調査中。
まあそんなのどうでもいいから早く2巻を読も!





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2020年8月4日火曜日

『じんかん』(今村翔吾)読みました。


ご時勢ということもあって、

(自動変換されるまま《時勢》と
 書きましたが、ゲシュタルト崩壊的に
 「あれっ、これでいいんだっけ?」
 と思ってしまい、
 パソコン辞書を引いてみたら
 《時世》って言葉も載ってて、
 その解説に
 〔同音語の「時世」は移り変わる世の中の
  ことであるが,それに対して「時勢」は
  時代とともに変わる世の中の傾向をいう〕
 とあり、結局どっちが適切なのか
 わからなくなったので、
 そのままにします)

ついこの前、パソコンの
分割画面の中にいる相手としゃべる
リモート会議をしました。

スマホも十分に使いこなせない
ぼくにとっては、
やっぱりなんとなくぎこちないというか、
味気ないというか、消化不良というか、
な感じでした。

設備のスペックが十分じゃなく、
音声が画像がクリアじゃないってことも
影響してたんだろうけど。

話し合いは、
それなりに落ち着くところに落ち着いて、
会議としての用には十分足りたんですが、

あとで思い返すと、
もしリアルの対面だったら、
もうちょっと違う結論になっていたかも
なんて思ったりしました。
……でも、変わらないんだろうけどね。

で、この『じんかん』。

戦国時代にリモート会議ができてたら、
戦国時代にはならなかったかも
なんて思ったりしました。
……でも、変わらないかな。





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2020年7月30日木曜日

『折りたたみ北京』(ケン・リュウ 編)読みました。


半世紀以上生きているから、
その間に世の中は技術革新が進み
ものすごく変わっているはずなんだけど、

ぼくの感受性が鈍いからなのか、
その中にいると変化には
気づかないものなのか、

目を白黒させるような
「うわー、これって未来じゃん!」
みたいな驚きに
出会ったという覚えがないんです。

まだ幼かったからかもしれないけど、
テレビがカラーになっていくのも
それほどワクワクした覚えはないし、
ワープロが出てきても
最初は誤変換ばっかりで手書きの方が早く、
パソコンに変わって
徐々に使えるようになっていくけれど、
使いながら少しずつの
バージョンアップだったから、
これって驚きみたいのはなかったし。
インターネットも、
図書館や本屋さんを梯子しながら
ネタを集めていた頃を思い出せば、
すごいなとは思うけど、
最初の頃のピーガー・ピョンピョンピョン
なんて音を聞きながら、
通信費を気にしながらの使用感から
だんだん今みたいな
使い勝手に移ってきたので、ココだという
転換点の仰天ポイントはなかった。

あ、
そういえばカーナビだけは
「げっ、こりゃSFだ!」って、
たまげたかな。
動く地図の中に自分がいるんかい、って。

で、この『折りたたみ北京』。

ディストピアのお話がてんこ盛りでした。
そんな重苦しい未来に向かっているとしても、
その最中は気づかないんだろうな。





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2020年7月28日火曜日

『夜の蝉』(北村薫)読みました。


ここに記録をつけるのと同時に、
一覧にしておくと見やすいからと、
エクセルにも、
読んだ本のリストを並べています。

どんだけの数を読んだのか
気になって過去を振り返ってみると、
2016年は144冊、2017年が116冊、
2018年は89冊、そんで去年は93冊。

去年はちょっぴり上むいたけど、
全体的に見れば漸減傾向って
いうんでしょうか。

(この漸減《ぜんげん》って、
 これまで「漸」じゃなく「斬」だと
 ばっかり思ってました。
 だから読みも「ざんげん」と覚えてて、
 その読みだと一発変換されなくて、
 あれれと思い、辞書を調べて知りました。
 それによると正しい
 「漸《ぜん》」なら「だんだん。次第に」
 って意味で、
 サンズイがつかない「斬《ざん》」は
 「きる。刀できる」もしくは「打ち首」。
 生きているうちに気がついてよかったです。
 「頭をきれられて背丈が減る」の
 意味になっちゃいます。
 あ、いかん、また寄り道に文字数を使いすぎだ)。

で、この『夜の蝉』。

今年の約半分がすぎる時期ですが、
この本が57冊目。
単純に倍にすると2020年は114冊になる。
ひょっとして漸増傾向に入るのかな。
あ、本は面白かったです。




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2020年7月21日火曜日

『仙台ぐらし』(伊坂幸太郎)読みました。


アスリートが出演する
バラエティ番組で、
その選手本来の競技種目じゃない
違うスポーツに、初めて挑戦する
という企画をやってました。

ぼくが中学高校と続け、
今も1年に1度くらいなら
やっているバドミントンも、
その中に入っていて、

水泳、陸上、体操、それから野球、
サッカーの選手なんかが
チャレンジしてました。

それぞれその分野では
一流といわれる人たちだから、
みんなそつなくこなし、

司会者とか一緒に出ている
芸能人なんかが
「やっぱり普段から鍛えている
 アスリートだけありますね」
などとコメントして、

選手たちが
「いやーそれほどでもぉ」
とかいって照れる、
なんて絵を想像していたのですが、

あにはからんや、彼らのプレーは
やっぱり初心者のそれで、
一般のビギナーと
ほとんど変わりませんでした。

それでも、
野球やサッカーの選手は、
割と覚えが早く、
しばらくやっていると
それなりに見られるフォームになり、

球を振られても
追いつけるようになっていき、
空振りの回数も減っていきました。

でも、水泳や陸上の人は、
ぎこちなさが最後まで消えずに、
ドタバタ打ちを繰り返していました。
同じスポーツといっても、
違うもんなんですね。

で、この『仙台ぐらし』。

小説家の伊坂幸太郎さんが
書いたエッセイでした。
(中に1本、フィクションもありましたが)

同じ文章といっても、
創作の物語と随筆では違うもんなんですね。





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2020年7月16日木曜日

『お金の減らし方』(森博嗣)読みました。


新聞、雑誌、書籍などを
つくる仕事では、原稿を
何度もチェックする工程があります。

間違いはないかとか、
変な文章になっていないかとか、
神経すり減らしながら、
少なくとも4、5回は見直します。

(こんなこと言っておきながら
 申し訳ないのですが、
 このブログの文章は、
 書き上げてから、
 せいぜい1回くらいしか
 読み直していません。
 だから誤字だらけなのか、
 とのお叱りはごもっともです。
 でも、それくらいのゆるさが、
 この場のいいところだと
 感じているので、
 どうかご容赦ください)

その確認作業は、ぼくだけじゃなく、
編集者、校正者、クライアント、
取材先など、いろんな人がやる。

いろんな目で見て、
多量の修正指示が
赤ペンで入れられてくる。

根はへそ曲がりだけど、
それを上回る小心者のぼくは、
そうした指示にはなるべく逆らわず、
「はい、おっしゃる通りでございます」的に、
要望通りの変更をしていくのが常です。

で、この『お金の減らし方』。

編集者からの最初の依頼は
「お金の増やし方」だったと
《まえがき》に書いてありました。
著者さんは小心者ではないみたいです。





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2020年7月14日火曜日

『日本語オノマトペ辞典』(小野正弘 編)読みました。


読書する
シチュエーションは3つあり
(会社の昼休み、
 帰宅時のバス車中、
 就寝時の寝床)
それぞれで別の本を
読んでいることは、
ここで何度も披露しました。

でも実はもう一つ
密かにページをめくってる
場面があるんです。

もちろんそれも
いつもの3冊とは別の本を
読み進めてる。

説明が難しいんですが、
ざっくりいえばスキマ時間です。

仕事中に、
なぜかぽっかり空いてしまうタイミング。

「あと10分ぐらいで資料を送るから、
 受け取ったらすぐ作業してほしい」
なんて言われたときの10分、

パソコンのシステムを
アップデートしたときに
「作業終了まで約20分」
なんて表示が出たときの20分、

準備は出来たけど出かけるまでに
あと15分あるってときの15分など。

そんな細切れ時間では
続き物の作品を読んでも、
それまでの内容を忘れているでしょう。

で、この『日本語オノマトペ辞典』。

辞典なので内容は続いておらず、
項目ごとに別々だから大丈夫。
でも、読み終えるのに
たぶん3年以上はかかっています。





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2020年7月9日木曜日

『空飛ぶ馬』(北村薫)読みました。


3月ほど前に読み終わった
《ミレニアム》シリーズの第6部は、
《ドラゴン・タトゥーの女》から
始まる3部までの作者が急逝したため、
別の人が引き継いで、
話を完結させた小説でした。

最初の3部も含め1〜5までは、
本当にのめり込んで、
名前も知らないジムで顔を
合わせるだけの人たちに、
かたっぱしから
その作品の登場人物名を当てはめ、
密かに
「あれ?今日は
 リスベット・サランデルが来てないな」
なんて頭の中でつぶやいてました。

でも、完結篇の6は、
それほどでもなかった。

もし、この6を
一番最初に読んでいたとしたら、
残りの5つは、
手をつけなかったと思います。

逆に1〜5のどれでも、
例えば第4部から読んだとしても、
「こりゃたまらん」とか言って
本屋さんに走り、
第1部を入手し、
続け様に最後まで目を通した
と思います。

もっと最近でいうと、
相沢沙呼さんの作品もそんな感じ。
『medium』って作品が最初だったから、
《小説の神様》シリーズにいき、
ちょっと前に読了した
『マツリカ・マトリョシカ』になった。
それが最初だったら、
つながらなかったろうな、
と思ってます。

で、この『空飛ぶ馬』。

シリーズ1冊目。最初に読んだのは
4冊目の『六の宮の姫君』でした。
つながってよかったです。





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2020年7月7日火曜日

『文章読本』(三島由紀夫)読みました。


何冊か前に北村薫さんの
『六の宮の姫君』を読んだと
書きました。

その本を読んだのは、
ネットの記事かなにかで、
「衝撃的に面白くて、
 その後の創作活動に
 大きく影響を受けています」
とかいうどこかの作家さん
(すみません、誰だかは忘れました)
の言葉が頭に残っていたからです。

北村さんといえば、
かなりのベテランで、
作品もたくさん出ているのに、
ぼくは一冊も読んでいませんでした。

前に書いたときには、
相変わらずのおちゃらけ感想で、
ぼくと同じ名前の菊池寛さんなぞを
引き合いに出し、
面白かったとは伝えたけど、
「本当に心から面白かたんだぞ」
とはいいませんでした。

そう、心から面白かったんです。

で、そのままにしてはいかんと思い、
『六の宮の姫君』に至るまでの前作を
(『六の宮〜』はシリーズ4作目)
3冊まとめ買いしちゃったんです。

今、その1冊目、デビュー作でもある
『空飛ぶ馬』を読んでます。

これもなかなかおいしい本でして、
そこにね。
気になる1文があったんですわ。

主人公2人が
喫茶店に入って注文を終え、
しばらく他の描写があったあと、
「お茶が来た。」
と句点を含めわずか6文字で
その節が締め括られていたトコ。

で、この『文章読本』。

三島さんは森鴎外さんの
小説の中の1文である
「水が来た」
を引用して、
その簡潔さを絶賛していました。

当然のことながら、北村さんも
これ読んでいるんだろうなって
思った次第。





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2020年7月2日木曜日

『マツリカ・マトリョシカ』(相沢沙呼)読みました。


今は梅雨時でジメジメしているから、
ちゃんと干したはずの洗濯物も
どことなしにしっとりしています。

ランニングをした後なんかは、
水分含有量0%のパリパリに
乾いたタオルで汗を拭きたいな、
などと思ったりします。

でもでも、
それが乾燥した冬場だと、
シャツなんかはパリパリというより
カチカチになってしまい、
そのまま顔を拭いたら、
マジックテープのギザギザの
きついほうの面で擦ったように
なることもあります。

指先とかもカサカサになって、
しょっちゅうひび割れです。

そんなときには、
ふんわりしっとりの
適度な湿り気がほしくなる。

こんもりした湿度の中にいるときは、
湿気は嫌われ、
乾燥状態の中にいるときには、
乾いたのは嫌われる。

ああ、人間って
なんて身勝手なわがまま野郎なんでしょう。

で、この『マツリカ・マトリョシカ』。

主人公の心理描写なんかを読んでいて、
ぼく的には
「湿度90%くらいあるな」と感じました。
ということは
冬場の指先カサカサ状態で
ページをめくるのがよかったんでしょうね。






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2020年6月30日火曜日

『ドミノ』(恩田陸)読みました。


中国の蝶が羽ばたくと、
その影響で地球の反対側の
アメリカとかで嵐が起きる、
そんな感じをバタフライ効果って
いうんだと聞いたことがあります。

ちょっとしたことがきっかけになり、
とんでもなく大きな事態を招く。

ことわざにいう
「風が吹けば桶屋が儲かる」
と同じかな。
ネットの辞書(デジタル大辞泉)には
「風が吹くと土ぼこりがたって目に入り盲人が増える。
 盲人は三味線で生計を立てようとするから、
 三味線の胴を張る猫の皮の需要が増える。
 猫が減るとねずみが増え、
 ねずみが桶をかじるから
 桶屋がもうかって喜ぶということ」
と載っていました。

けど、
そのロジックは相当無理がありますよね。
昔のことわざだから仕方ないけど。

今だったら
「風が吹けばケーキ屋が儲かる」
とかにして、その心は、
「風が吹く→土埃が舞う
 →そこにいた太郎が喉を痛める
 →うまく声が出ないのに花子から電話がくる
 →電話の向こうの花子が
  「聞こえないよ!」と大声を出す
 →そばで寝ていた野良猫が
  びっくりして道に飛び出す
 →猫を引きそうになった自動車が急ブレーキ
 →その音を聞いて事故と勘違いした
  婆さんが警察に通報
 →(中略)→「ケーキ屋が儲かる」
くらいにすれば、納得できるのに。
(「中略」に納得できるフローを各自考える)。

で、この『ドミノ』。

ほんの1コの小さなきっかけが、
大事件につながる話かと思ったら
(題名からの連想で)、
そうでなく、
同時多発的な中事件が
一箇所に集まるお話でした。
だからバタフライや
桶屋とは関係ありませんでした。
すみません。でも面白かったです。






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2020年6月25日木曜日

『QRコードの奇跡』(小川進)読みました。


新聞雑誌、ネット記事などの書評に
「私の読書人生のベストワン」とか
「本当によかった。
 間違いなくオススメの1冊です」とか、
最大級の賛辞が載っているのを目にして、

「そんなにいうなら、試してみるか」
と手に取る本は少なくありません。

書評じゃなく、その本の広告なら、
そうしたベタ褒め言葉の羅列には、
眉に少しツバをつけるのですが、
中立的な立場の評論家とか、
その道の専門家とかが、
袖の下的なものは何ももらわずに
純粋に推薦しているのだろうから
(と信じて)
書店の棚から抜いて
レジに持っていくんです。

そして読む。
そして裏切られる。
……ってときは、
誰も悪くないですよね。

その本をつくった著者さんと、
ぼくの物事に対する感じ方が
違っていたから、つまらないと思うのは
仕方ない誰も悪くない。

推薦した書評家さんとも、
好みが違っただけで、仕方ない。

あえていえば、ぼくが
面白いと感じられなかったことが、
いけないのかな。
いや悪くないですよ……ねっ。

で、この『QRコードの奇跡』。

それなりに面白かったです。
でも、最大級の賛辞が
出てくるところまではいきませんでした。





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2020年6月23日火曜日

『六の宮の姫君』(北村薫)読みました。


何かしらの共通点がある人は、
ちょっとばっかり気になります。

仕事でたまたま一緒になった人が
同じ本を読んでいたり、
ドトールにいたノマドワーカーの
使っていたシャーペンが
自分の愛用品と同じだったり。

それから名字が同じって人も
結構いますね。

ぼくは、きくちなので、
タナカとかスズキとかよりは少ないけど、
学校の同学年には
たいてい1人はいました。

高校のときにいたキクチさんは女性。
クラスは別だったから、
親しく話したことはなかったけど、
なんかむずむずした感じはありました。
(恋愛感情というのではないです。
 彼女はぼくの友だちと交際してたし、
 ぼくも今のカミさんと付き合っていたし)

そんで、
今カッコ内に登場したカミさんの
旧姓はタカハシでした。

そして、
なんとあのキクチさんは、
結婚してタカハシさんになったんです。

二人の名字が入れ替わっちゃった。
なので、同窓会とかで会っても
むずむず感はなくなってます。

で、この『六の宮の姫君』。

同姓のとても有名な作家なのに
なぜか1冊ほどしか(確か『父帰る』)
読んでいない菊池寛さんと、
芥川龍之介さんの友情とかが
書いてある小説だと、
どこかで知って読みました。

同じきくちなんだから、
少しは知識を入れといたほうが
いいかなと思って。

と、そんなちんけな理由は
飛んでっちゃうほど、引き込まれました。
名字が入れ替わっちゃう話より面白いです。





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