2020年6月30日火曜日

『ドミノ』(恩田陸)読みました。


中国の蝶が羽ばたくと、
その影響で地球の反対側の
アメリカとかで嵐が起きる、
そんな感じをバタフライ効果って
いうんだと聞いたことがあります。

ちょっとしたことがきっかけになり、
とんでもなく大きな事態を招く。

ことわざにいう
「風が吹けば桶屋が儲かる」
と同じかな。
ネットの辞書(デジタル大辞泉)には
「風が吹くと土ぼこりがたって目に入り盲人が増える。
 盲人は三味線で生計を立てようとするから、
 三味線の胴を張る猫の皮の需要が増える。
 猫が減るとねずみが増え、
 ねずみが桶をかじるから
 桶屋がもうかって喜ぶということ」
と載っていました。

けど、
そのロジックは相当無理がありますよね。
昔のことわざだから仕方ないけど。

今だったら
「風が吹けばケーキ屋が儲かる」
とかにして、その心は、
「風が吹く→土埃が舞う
 →そこにいた太郎が喉を痛める
 →うまく声が出ないのに花子から電話がくる
 →電話の向こうの花子が
  「聞こえないよ!」と大声を出す
 →そばで寝ていた野良猫が
  びっくりして道に飛び出す
 →猫を引きそうになった自動車が急ブレーキ
 →その音を聞いて事故と勘違いした
  婆さんが警察に通報
 →(中略)→「ケーキ屋が儲かる」
くらいにすれば、納得できるのに。
(「中略」に納得できるフローを各自考える)。

で、この『ドミノ』。

ほんの1コの小さなきっかけが、
大事件につながる話かと思ったら
(題名からの連想で)、
そうでなく、
同時多発的な中事件が
一箇所に集まるお話でした。
だからバタフライや
桶屋とは関係ありませんでした。
すみません。でも面白かったです。






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