2020年6月9日火曜日

『ブンとフン』(井上ひさし)読みました。


高校時代から
ずっと付き合いのある悪友に
玉ちゃんってヤツがいます。

部活が一緒で
先輩たちのしごきを共に耐え、
酒を飲んでは騒ぎまくり歌いまくり、
やんちゃしてました。

今のぼくのダークサイドは、
かなりの部分、
玉ちゃんからの影響で
醸成されたものといえるでしょう。

でも、教えてもらったことは、
そうした悪さだけじゃなく、
文化面もあるんです。

例えば音楽。
彼はビートルズが好きで、
アルバムを全部持っていた。

その頃はインターネットなんてなくて、
ネットといったら
部活のバドミントンのコートに
張ってあるのしか思い浮かばず、

CDだってなかったから、
アルバムは当然黒々としたLPレコードで、
何枚も持ち歩くのは重いから
1枚ずつ借りては、
カセットテープに録音して
聴いてました。

(著作権とかあるだろうけど、
 もう30年以上も前なので
 許してください。
 つなぐ方法を知らなかったから、
 ラジカセを
 スピーカーの前に置いて録ったので
 音もすごく悪かったし)

さらに、
おすすめの本だって教えてくれたんです。

それが、この『ブンとフン』。

読書する姿なんて
まったく想像できない玉ちゃんが、
どうやってこの本を知ったのか謎ですが、
薦められるまま読んだ高校生のぼくは、
飯を食うのも忘れて
没頭したのを覚えてます。元気でした。
それ以来の再読。懐かしかった、な。





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