2つ前の『夏帆』(村上春樹)のとき、
読書と自転車漕ぎについての考察をしました。
たしか芥川龍之介さんは
「風呂に入るのは簡単だけど、
風呂に入ったことを書くのは難しい」
みたいに言ってました(たぶん)。
それと同じで自転車に乗るのは簡単だけど、
それを文章にするのは大変で、
ましては読書について感じているものを
チャリにて説明するなんてのは、ねえ。
だから、2つ前の感想文もどきだけでは
中途半端なんじゃないかと思って、
今回もネタをひきずっておこうかと。
何かってーと、最近感じるようになった
本を読み進めるときの重さです。
どうも文字を目で追うときの負荷が
作品によって違うような気がしてる。
上り坂なのに自転車のギアを重い段にして
漕いでいるようなマッチョ仕様の文体がある
かと思えば、
ペダルを踏まなくても転がっていくような描写ばかり
だったりするのもある。
重いものがつまらない、
軽快に読めるのが面白いって、
単純な等式になるわけではないんですけどね。
そう、作品の完成度とはまた別の話です。
で、この『冒険者カールの地球ダンジョン1』。
宇宙人の襲撃でほとんどの生命が滅亡し、
地球はなぜかゲームの舞台に改造されてしまう。
わずかな生存者がそのRPGのクリアを目指すお話。
ペダルは軽快に漕げました。