2017年2月6日月曜日

『華麗なる微狂いの世界』(平山夢明)読みました。


ぼくの好きな作家の京極夏彦さんは、
ゲゲゲの水木しげるさんから
とても影響を受けているそうで、

あちこちで
その愛すべき人柄や作品について
コメントしています。

ところが、
先だって見かけた何かの記事に、
(もしかしたらインタビュー集の
 ような書籍だったかもしれません)

京極さんは、水木さんだけでなく
赤塚不二夫さんも大好きで、
赤塚作品に関しても
かなり造詣が深いと書かれていたんです。

で、その記事の中に、
『天才バカボン』について
触れている箇所がありました。

主要キャラの
「バカボンのパパ」に関してです。

バカボンのパパは
桁外れに面白いキャラクターだけれど、
彼は決して
現実社会の人物ではありえない。
あの作品の世界があって初めて成立する
……と最近まで思っていた。

ところが、漫画の中ではなく、
実際の世の中に、
バカボンのパパと同じ人がいた。
それが平山夢明さんだと。

その平山さんこそ
『華麗なる微狂いの世界』の著者さんです。

なるほどね、さすが京極さん、
うまいこと言うなぁと、
読み進めるほどに感心しちゃいました。




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2017年2月3日金曜日

『砂漠』(伊坂幸太郎)読みました。


ぼくは記憶力が
普通の人よりも劣っているようで、
一冊の本を読んでいる途中でも、
それまで展開されてきた物語の内容や
細かい設定とかを忘れちゃう、
なんてことは珍しくありません。

1章で登場した人物が
2章でちょこっとしか出てこないで、
3章で結構重要な役回りで顔を出されたら、

「あれ、この小倉って誰だっけ?
 何してた人?」となる。

そんなときには仕方がないので
1章で登場していた部分を
パラパラと探し出して読み返す。

そんなことを何度となくやって、
ようやく一冊に目を通し終えます。

でも、それ、
非効率ではあるんですが、
悪い面ばかりとはいえないんです。

なぜかっていうと、
読み返したときに、
一度目では気づかなかった
伏線的なものを見つけたりできるからです。

今いった流れを
そのまま使ってたとえると、
3章で何の予想もしていなかったのに
ヒロシがキョウコに告白して
恋人同士になったとします。

そのあとで、小倉が出てくる。
そこで「誰だっけ?」で、1章に戻る。

すると、
ほとんど話の流れとは関係ない部分で、
ヒロシがキョウコに
思いを寄せたときのきっかけが、
さりげなく挟み込まれていたりする。

それを発見できちゃうんです。

「おーそうか!
 そうだったのか! ここか!」

で、この『砂漠』。

「おーそうか! ここか!」
とうなったのは1度や2度じゃありません。

今年に入ってから
まだ何日もたってないけれど、
今んとこ今年のベスト10に入れました。
まだ10冊読んでないけど。
いや、読んだかな。




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2017年2月1日水曜日

『書楼弔堂 炎昼』(京極夏彦)読みました。


若い頃は
「人間とは何か」
「人生はどう生きるべきか」
なんて議論を、
かんかんがくがくやり合って
いたもんです。

でも、そんな話題はどこ吹く風で、
いつもひょう然として、
ぼくたちのツバ飛ばし舌戦を
ニヤニヤしながら
眺めているヤツがいました。

とりあえず兵藤って名前にしときます。
そのさまにたまりかねた誰かが
「兵藤はどう考えてるんだ!」
とふっかけると
「人間はね、ホースと同じ。
 上から入れて下から出す。
 クダなんだから、それでいいじゃん」

仙人みたいだなと
ぼくは密かに尊敬してました。

ある日、
その兵藤に加え仲間数人で
カラオケに行ったんです。

みんな自分勝手に得意の歌を入れ、
他のヤツのことなどお構いなしに
マイクを回し合っていました。

もうそろそろ、
受付から時間を知らせる電話が
かかってくる頃かなと思ったとき、
兵藤の様子が変なのに気づいたんです。

じーっと固まって
動かないロウ人形みたい。

どうかしたのかと聞くと
「歌入れたんだけど」と言って、
またロウ人形。

そこに案の定、
タイムアップの電話がかかってきて
カラオケはお開きになりました。

あとで詳しく聞くと、
そのとき兵藤は一曲も歌ってなくて
(たぶん機械の操作ミス)
自分の番が来るのを
とんでもなく緊張して
待っていたのだそうです。

仙人も緊張する……んです。

で、この『書楼弔堂 炎昼』。

いやホント面白かったです。
面白すぎて何っていえばいいかわからず、
関係無い兵藤くんの話を書いちゃいました。




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2017年1月30日月曜日

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない (12)』(伏見つかさ)読みました。



雪山の中を道に迷いながら
歩いて行くシーンの撮影でした。

初めて助監督の仕事について
1月ほどたった頃だったと思います。
(そんなこともやっていたんです昔)

それまでは、
スタジオや近場の日帰りロケ
だったのですが、

そのときは
大勢のスタッフがホテルに
数日間泊まりこんでの撮影でした。

「あ、あの木いいですね。
 あれ、使いましょう。
 あの木の影から
 こちらにあがってくるカットで」

と監督が指示を出し、
役者さんがその位置につき、

カメラマンがフレーム決めで
キョロキョロ動き回り、
助手がカメラを据えつつ
メジャーで距離を測り、

照明さんが
レフ板と手持ちのライトをかついで
光を当てやすい自分のポジションを
探してスタンバイして、

そのときはアフレコだったから
録音さんはいなかったけど、

メイクさんが髪型の乱れを直して、
衣装さんがめくれそうな袖の所を
ピンで止めたりする。

んで助監督のぼくは、
なぜか走り回ってる。

そんなこんなでようやくテスト。

「はい、いいですね。いいですよ」
と監督がニンマリして
「じゃ本番。よーいスタート」

数秒のワンカットを撮影するのに
1〜2時間はかかるでしょうか。

それでもその監督は、
「あの岩いいですね」とか
「あの雪!あの積もり具合ですよ」
「このぐちゃっとした泥を
 ハネさせたいですね」
など思いつくまま気の向くまま、
雪山の中を歩くカットだけを撮り続け、

数日分のスケジュールを
つぶしてしまいました。

そのあと監督は
ぼくの先輩助監督に
「なんであなたは止めないんですか!」
と不要ともいえるカットを
撮り続けた自分のことを棚に上げ
叱っていたのでした。

で、この『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(12)』。

止めてくれる人も必要だなと感じた全12巻。
読了です。




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2017年1月27日金曜日

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(11)』(伏見つかさ)読みました。



ぼくが通っていた映画学校では
制作実習の前に、
さんざんシナリオを書かされました。

みんなが書いてきた脚本を回し読みして、
どれを採用するべきか話し合って決める。

何度かあった実習のうち、
ぼくのが採用されたのは
一度くらいだったかな。

いや、
あれは学校で撮ったんじゃなく、
自主制作したヤツだったかな。

まあ、とにかく、そういうふうに
みんなの脚本と自分の作品を
読み比べたときに思ったのは、
ぼくの腑抜け具合でした。

やたら青臭い主義主張みたいなことを、
恥ずかしげもなく
セリフの中に書き込んじゃう。

ほかのみんなは大人で手慣れていて、
「これがテーマです!」と
大声上げるような真似は絶対しない。

全体を通して
ふんわりほわっとわからせる。
みんな上手だったな。
今でもうらやましく思います。

で、この『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(11)』。

ぼくの作品を読んでいるような
既視感がありました。
残りは、あと1巻!




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2017年1月25日水曜日

『陽気なギャングの日常と襲撃』(伊坂幸太郎)読みました。


小学生のときでした。
一時期、迷路づくりが流行ったんです。

わら半紙プリントの裏などを使い、
スタートからゴールまで
ぐちゃぐちゃの曲線でつないでいって、
途中で、行き止まりコースや
ぐるぐるループするだましルートなんかを
入れ込んでつくるヤツ。

ときには定規を使って
四角の枠の中で線を引きながら道をつくり、
線を途切れさせながら
次のコースに進ませるヤツとか、
コンパスを使って円形にするヤツなんかを
つくってました。

その迷路づくりが得意だったんです。

みんなから
「お前のつくるのは、
 難しすぎて、オモロイ!」
と非難のような称賛のような
感想をたくさんもらってたんです。

ここで、本当は内緒なんですが、
特別につくり方のコツを
お教えしちゃいます。

まず、
スタートからゴール直前までの道筋を、
できるだけ難しくなるようにつくります。

「こうすれば、
 間違った道に行くぜ、ひひひ」
などとつぶやきながら真剣に。

んで、ゴール直前でその道を閉じる。
行き止まりにしちゃうんです。

そんで、
もう一度同じように迷路を組んでいき、
閉じる。

それを3回くらい繰り返してから、
どれが一番難しいかを思い起こし、
最難関だと思ったルートの閉じた部分を
消しゴムで消して開通するんです。

で、この『陽気なギャングの日常と襲撃』。

ぼくの迷路づくりより手が込んでます。
当たり前か。面白い!




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2017年1月23日月曜日

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(10)』(伏見つかさ)読みました。


タイトルも忘れてしまうほど
昔に読んだ本。
そこに書いてあったことです。
(なので当然うろ覚えです)

おぼろげな記憶を頼りに
題名をつけるとすれば
「こうすれば売れる!
 キャッチコピーのつけ方」
って感じです。

つまりコピーライターに向けた
ノウハウ本でした。

その中に
紙面広告のレイアウト指南
みたいな箇所があり、

「空白はまったく必要ない。
 紙面はすべて情報で埋めなさい」
とありました(うろ覚え)。

ぼくなぞは、
空白を上手く使った
おしゃれなレイアウトに
「おっしゃれー!かっちょええ!」
などど感嘆の声を上げてしまうのですが、

モノを売るための広告には、
そんなもの毛穴のスペースほども
必要ないんだとか。

で、この『俺の妹がこんなに可愛いわけがない10』。

空白を上手く使っているなって
感心するページがありました。
小説なんですけどね。
小説だからいいんです。





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2017年1月18日水曜日

『夜行』(森見登美彦)読みました。


『雪国』(川端康成)の冒頭、
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」
の冒頭「国境」を、
何と読むのかで、
文学者なんかが昔から議論しているって話を、
ついこの前知りました。

昔から議論されているハズなのに、
ぼくの所に聞こえてきたのは、
生まれてから53年を経て
やっとのことでした。

文章を扱う商売してるんだから、
「もっと勉強しろ!」
と、我ながら思いましたわ。

ま、ぼくの浅学はいいとして、「国境」。

議論たって「こっきょう」しかないだろう、
と、ぼくは思ったんです。

でもありますね。
音読みじゃなく訓読みの「くにざかい」。

日本と外国は海が隔てているんだから、
そもそも陸地に「こっきょう」なんかない、
だから江戸時代なんかの藩を
「くに」と呼んでいたのに習って
「くにざかい」が正しいとか、

いやいやそんなん関係なく、
タイトルの「雪国」は
濁点がつくけど「くに」だから、
それと被らないように「こっきょう」だとか、
わけわからんことになっていたらしいです。

でも、結局答えは不明なんだとか。
作者も
「こっきょうですか?」「くにざかいですか?」
の両方に「はい」らしき答えを返しているようで。

で、この『夜行』。

タイトルの読み方は、
夜行列車の読みと同じ「やこう」か、
百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)の「やぎょう」か。
どっちなんでしょう。
どっちもありみたいに書いてあったけど。



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2017年1月16日月曜日

『蜜蜂と遠雷』(恩田陸)読みました。



ご主人に先立たれた年配の女性が、
お葬式のときに
自分の知らない旦那の姿を
弔問客から聞かされる
って話はよくあるみたいですね。

「ご主人が顔を出しただけで、
 その場がいつもパッと
 明るくなったんですよ」

「しかめっ面なんか
 見たことなかったですね。
 笑顔の印象しかないです」

「話題が豊富で、
 人が集まっているなと思うと、
 必ずその中心にご主人がいました」

家に帰ると、
ちょっとした受け答えさえ
おっくうそうに、
こちらからの投げ掛けにも、
半分は返事もせずに黙ったまま、
しかめっ面が常態。

話題が豊富どころか、話題ゼロ。

そんな旦那の姿しか
知らなかった奥さんが、
あまりにも違う外ヅラに
びっくりしちゃうって話。

これ、
どっちが本当の旦那さんなんだろうな
って考えてみました。

むっつり旦那が、
外では笑顔仮面をつけるのか。

ニコニコ主人が、
家に帰ると豆まきのときの
鬼の面を被るのか。

ぼくが考えた答えは、
どっちもお面じゃなく、
むっつりもニコニコも
本物ってことです。

同じ人を、
違う目で見てるだけかなって。

んで、
見られる目の違いによって、
その人の際立つ部分が変わるのかなって。

で、この『蜜蜂と遠雷』。

恩田陸さんの作品は
大好きなのとそうなじゃないで
真っ二つに分かれます。

むっつりとニコニコみたい。

でも同じ恩田さんの
作品なんですよね。

ほんでこれは大好き!
ここ数年読んだ本の中の
大好きベスト10に
間違いなくランクイン!






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2017年1月12日木曜日

『虚実妖怪百物語 急』(京極夏彦)読みました。


ここにはもう9巻までの
感想文もどきを載せている
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』
(伏見つかさ、以下『俺妹』)。

全部で12巻までのシリーズもので、
終わりまで読み通すべく、
今、10巻と格闘中です。

このシリーズを読み始めたときの経緯は
前に書いたので省略しますが、
(娘がブックオフに出そうとしていたから
 とか、うんぬんの話)

そもそも最初に『俺妹』を知ったのは、
レビか何かのニュースで小耳に挟んだ、
著者さんにまつわる事件でした。

作品の熱烈なファンが、
「自分の好きなキャラクターを
 ないがしろにした」
とかしないとかで不満を抱き、
作者に脅迫メールを送りつけ、
逮捕されたみたいなことでした。
(すみません詳細はうろ覚えです)

ぼくは、
「逮捕されるくらい過激な読者が
 現れるほどほど、
 面白い物語なんだろうな」
と思ったのでした。
そりゃ、読まないと、って。

で、この『虚実妖怪百物語 急』。

3冊に分かれたお話の最後の巻。
ちょっと前にここに書いた
前2巻の感想文もどきを読んでもらえれば
わかるように(わからないかもしれませんが)
もーホントに面白かったんです。

んで、この3巻もラスト直前まで、
そのオモロさアクセル全開でした。
ただ……最後の部分だけ、
違ってほしかった。
著者さんに脅迫メール出すほどじゃないですけど。




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2017年1月10日火曜日

『虚実妖怪百物語 破』(京極夏彦)読みました。


ぼくの名前は、のりよしです。
だからイニシャルは「N」です。

この前、
カミさんが子どもたち(25歳!)に、
もういい年頃ねなどと話していて、

そのついでに、
どこか奥のほうにしまい込んでいた、
ぼくが贈った婚約指輪を
引っ張り出してきたんです。

確か、
ウン十万だかをはたいて買った
ダイヤモンドのついているヤツ。

それを拝ませていました。
ほーキレイだね、
なんてはしゃいでいると、

誰かが
そこに彫られている文字を
見つけたんです。

「きゃー!
 なんでーこれ!
 なんで、〈K to M〉なの!」

カミさんのイニシャルは
「M」で合ってます。

でも「K」は?

あっ、そうか、きくちの「K」だ。

そういえば、買ったとき間違ったんだ。
苗字の頭文字にしちゃったんだ。

そうだ、そうだ、
若かりしぼくは、
ほんと馬鹿だったんです。
(今もそれほど変わりませんが)

まあ、それはそれで、
笑いのタネになるから、いいっしょ。
ずっとなくさずに、
しまっておいてくれているし。

で、この『虚実妖怪百物語 破』。

馬鹿を礼賛してます。
でも、馬鹿にもしてます。面白いです。




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2017年1月5日木曜日

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(9)』(伏見つかさ)読みました。


マラソンの距離を走り抜く。
その目標を達成できたことは、
少し前に紹介しました。

でも詳しく書いたのは、
最初の挑戦で
挫折したときの様子だったので、

今回は2回目で完走したときの
あれやこれやを、記しておきます。
(自分の備忘録的な意味もあり)

まず、距離は43.57キロ。
(正規の大会に出たわけじゃないので、
 42.195キロを超えていればよかったのです)
タイムは6時間7分24秒。

いつも大会に出場しているような
ランナーから見たら、
鼻で笑われるような記録だけど、

ぼく的には生死をさまようような
ヘロヘロ度合いでした。

コースは、
板橋の自宅からまず西方向に行き
円を描くように
自宅近くまで戻って12〜3キロ。
(家の目の前を通過するのは避けました。
 前回の失敗があるので……)

それから南に方向を変え、
皇居まで行ってお堀の周りを
ぐるっと周り自宅に戻る。
そんな道のりです。

距離はスマホのアプリで図った数字です。

前回は、
後半に足をつってしまったので、
そうならないよう、
前半からずっとペースを抑え、
筋肉を使わないような
すり足走りで通しました。

これが功を奏したんだと思います。

途中、コンビニに5回寄って、
トイレを借り、ドリンクなどを調達。

500mlのアクエリアス3本、
ウイダーゼリー3つ、
カロリーメイト6本を
走りながら摂取しました。
はぁー疲れた。

で、この『俺の妹がこんなに可愛いわけがない9』。

全12巻。
皇居を一周したあとで自宅に向かう道の
約半分くらいまできた感じでしょうか。
あと3巻!








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2016年12月28日水曜日

『ゼロ・ウェイスト・ホーム ーごみを出さないシンプルな暮らし』(ベア・ジョンソン)読みました。


友だちのYくんとSくんが
飲み会のとき映画談義をしていました。
どちらもぼくと同じ学校の同窓生です。
(イニシャルだとごちゃつくので、
 以下「山田くん」と「鈴木くん」に。
 ……仮名だと思ってください)

その席で初めて、
お互いがものすごくたくさん映画を観ている
フリークだということを知ったらしく、

学生時代には
あまり話をしていなかった2人が、
いいおっさんになってから、
お互いの戦歴を披露しあい

「なんだ、そうだったのか。
 学生の時から
 もっと話しておけば良かった」

などと意気投合してました。

と、鈴木くんが絶賛する
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』の
話題になったときです。

山田くんが
「あれは面白くない」と言ったんです。

それを聞いた鈴木くんは、
「あの良さがわからないんじゃ、
 やっぱ、まだまだだな」
と不機嫌に言い放ち、

急に雰囲気が、
意気投合から呉越同舟になっちゃった。

なんかアララだなと思っても酒の席、
まあ、他の友だちもいたので、
その場は楽しく流れ、お開きになりました。

で、数カ月後。
別の席で、ぼくが山田くんと話したとき、
何気なくカマをかけてみたんです。

「とはいえ、
 『ストレンジャー・ザン・パラダイス』は
 面白いよ」

すると山田くんは「うん、面白いよ」と。

「え、だってお前、
 鈴木くんに
 面白くないって言ってたじゃん」

「あー、あれは、
 なんだか従いたくなかっただけ。
 ……うそだ、うそ。面白い!」

単に人の意見に同意したくなかっただけ、
ひねくれ者、あまのじゃく。

山田君は、
ぼくと同じような性格なだけだったのでした。

で、この『ゼロ・ウェイスト・ホーム』。

この本、とてもいいこと言っています。
見習いたいです。

だけどなぁ……あまのじゃくなんだよな。ぼく。







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2016年12月26日月曜日

『日本の一文 30選』(中村明)読みました。


仕事で使っている
レイアウト用のソフトは、
ウィンドウ内の表示部分を
移動させるとき、
スペースキーを押しながら、
ぐりぐりとドラッグさせていきます。

スペースキーを押したときだけ、
それまで矢印形だったポインタが、
手のひらの形に変化して
画面をひっつかむような
動きを見せながら
表示する部分が動いていきます。

スクロールバーの操作では
縦か横かの直線的な動きしか
できないけど、

この「手のひら」ツールなら
360度好きな箇所に
移動させられるので便利です。

ただし、
テキストを編集してるときには、
注意が必要です。

画像や図形などを扱う
ツールの使用中は、
スペースキーを押しても
すんなり「手のひら」に
変わってくれるのですが、

文字の入力ツールを
選んでいるときに
スペースキーを押すと、

当たり前ですが、
スペースつまり空白が
文字データとして
入力されちゃうんです。

ぼくはその対処法として、
文字入力ツールの選択中は、
一旦別のツールに切り替えて
スペースキーを押すように
していました。

それが最近、文字編集中に
「手のひら」を使うときには、

スペースキーと一緒に
オプションキーを押せばいい
という裏技を教わったんです。

これで長年のちょっとした
ムズムズ感が解消されました。

とはいえ、
これは裏技ってことでもないらしく
マニュアルとかをキチンと読めば、
どこにでも出ていることみたい…。

ソフトをつくった人は、
そうしたいろんなことを考えて
くつっているんですね。やっぱり。

で、この『日本の一文 30選』。

作家さんが文章をつくるときも、
やっぱいろんなことを
考えているんですわ。
この本読んでよくわかりました。
ぼくも、もっと考えないとな。
スペース入力にも対応できるように。




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2016年12月21日水曜日

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない8』(伏見つかさ)読みました。


いま別の本で、
『日本の一文30選』(中村明)
という新書を読んでいます。

文学作品の中から
一つの文章をピックアップして、
それがなぜイイって思えるのかを
解説していく内容です。

これ読んだら、
ぼくも文豪の技法が
ちっとは身につくかな、
なんて邪心を抱きつつも、

やっぱ
「そんな大層な真似はできないわ」
と打ち砕かれながら
ページをめくっています。

この本の中に
夏目漱石の『坊っちゃん』に
出てくる一文が紹介されていました。
(30選の一つではなく、解説文の中です)

駅での別れの場面で、
動き出した汽車の窓から
ホームを振り返った坊っちゃんが、
見送りに来た女性の姿を
見たときの表現。

「何だか大変小さく見えた」

これについて、著者の中村さんは、
「(漱石はこの)短い一文を投げ捨て、
 さらりとその章を閉じてしまう」
「人と人とが心を通わせる
 人情の世界の一景である。
 だが、その2人の人間の気持ちには
 まったく立ち入らないまま、
 別のシーンへと切り替えるのだ」
と書いています。

心理描写とか、涙のやり取りとか、
そんなのは言わないのが花なのよ、
といっているような気がしました。
言うと花はみんな散っちゃうのよ、って。

で、この『俺の妹がこんなに可愛いわけがない8』。

もうちょい花が残ってればなぁ。
シリーズの残りはあと4巻!






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