2012年7月19日木曜日

『木枯し紋次郎(八)命は一度捨てるもの』(笹沢佐保)読みました。


2つ前の投稿『ビブリア古書堂〜』で書いた、
面白い本に出会うためのジンクス。
も一回書いちゃいます。

「シリーズ物を読むときには、
1冊ずつ順番に購入する
そうしないと、つまらない本に当たっちゃう」

ほんで6月22日投稿の『木枯し紋次郎(三)〜』に
書いたことも、も1回。

「つまらなくないんです。面白いんです。
だから次の4巻を読みたいんです。
最後まで読み通さないと気がすまない性格が
うずうずしてるんです。
だけど、大きな本屋さんをいくら探しても
4巻目が売ってない」

で、この『木枯し紋次郎(八)命は一度捨てるもの』。

もう、おわかりのように、ジンクス破って、
順番通りの購入をせず、
四、五、六、七の巻を飛ばして読んじゃった本。
だって、売ってないんですもの。

さーて、そこで問題になるのは、
ジンクス通り面白くなかったのか否か。
──結論、面白かった!
ジンクスは間違っていたようです。
というか、今回は当てはまらなかったみたいです。

……なんだけど、
ちょっとだけ飽きてきたかな
って気がしないでもない。
あれ、やっぱジンクス通り?



2012年7月18日水曜日

『重力ピエロ』(伊坂幸太郎)読みました。


アメリカの作家カート・ヴォネガットさんが
書いていた、物語をつくる上での心得。
『バゴンボの嗅ぎタバコ入れ』
って本の中にあるものです。
そこに出てくるいくつのか心得の中に、
こんなのがあります。

「なるべく早く、
なるべく多くの情報を読者に与えること。
サスペンスなどくそくらえ。
何が起きているか、
なぜ、どこで起きているかについて、
読者が完全な理解を持つ必要がある。
たとえばゴキブリに最後の何ページかを
かじられてしまっても、
自分でその物語を締めくくれるように」

この教えを破っている小説は結構あります。
「今は教えないけど、
もうちょっと読んだら教えるよ。
驚くよ、きっと」
みたいな作者の意図が見えちゃっている物語。
そうやってじらされて、
本当にびっくりする隠し事だったら、いいんです。
でも、なんだよそんなことかよ、とか、
それはぼくが予想していたことと同じじゃん、
みたいなタネ明かしだと、
がくーっと来ちゃいます。

で、この『重力ピエロ』。

ヴォネガットさんの教えを破っているトコがあります。
ちらちらとネタを小出しにして、
ぼくは十分じらされる感を与えられちゃいました。
んで、よせばいいのに、
その隠し事を予想しちゃったりもしました。

そんな悪い読み方をしたからなんですが、
やっぱタネ明かしされたときには、がくーっでした。

ところが!
結びがいいんですね、この本。
サスペンスだとか、じらしだとかは、単なる遊びで、
この結びを書くための前座みたいなモンだから、
気にしないでね、と言われているようでした。
やっぱ、評判どおり伊坂さんは上手いです。

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2012年7月12日木曜日

『楽園のカンヴァス』(原田マハ)読みました。


2012年も半分以上過ぎたので、
ここら辺で、今年読んだ本をまとめてみます。

今年の始めから今日までに読んだのは、
『シャンタラム(上)』グレゴリー・デイヴィッド・ロバーツ/『吉田キグルマレナイト』日野 俊太郎/『恋する原発』高橋源一郎/『さよなら!僕らのソニー』立石 泰則/『あなたが世界を変える日』セヴァン・カリス=スズキ/『ぼくはお金を使わずに生きることにした』マーク・ボイル/『巨象も踊る』ルイス・ガースナー/『菊池寛(ちくま日本文学027)』菊池 寛/『ビブリア古書堂の事件手帖』三上 延/『消失グラデーション』長澤 樹/『シャンタラム(中)』グレゴリー・デイヴィッド・ロバーツ/『驟り雨』藤沢周平/『法とは何か』長谷部恭男/『角のないケシゴムは嘘を消せない』白河三兎/『ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常』三上 延/『マルセル・モースの世界』モース研究会/『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上)』スティーグ・ラーソン/『裏庭』梨木香歩/『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(下)』スティーグ・ラーソン/『シャンタラム(下)』グレゴリー・デイヴィッド・ロバーツ/『20の自分に受けさせたい文章講義』古賀史健/『傍聞き』長岡弘樹/『贈与論』マルセル・モース/『江戸に学ぶエコ生活術』アズビー・ブラウン/『女子エコ日記366days おしゃれとエコって、両立するの?』ヴァネッサ・ファーカーソン/『木枯し紋次郎(上)生国は上州新田郡三日月村』笹沢佐保/『晴天の迷いクジラ』窪 美澄/『銃・病原菌・鉄(上)』ジャレド・ダイアモンド/『陽だまりの彼女』越谷オサム/『木枯し紋次郎(下) 長脇差一閃!修羅の峠道 』笹沢佐保/『悲しき熱帯<1>』レヴィ=ストロース/『風の生まれる場所』小瀬木麻美/『ブータン、これでいいのだ』御手洗瑞子/『銃・病原菌・鉄(下)』ジャレド・ダイアモンド/『街場のメディア論』内田 樹/『ホミニッド-原人-』ロバート・J・ソウヤー/『日本の文脈』内田樹/中沢新一/『定本 百鬼夜行 陽』京極夏彦/『木枯し紋次郎 (一) 赦免花は散った』笹沢佐保/『木枯し紋次郎 (二)女人講の闇を裂く』笹沢佐保/『舟を編む』三浦しをん/『ブラザー・サン シスター・ムーン』恩田 陸/『悲しき熱帯<2>』レヴィ=ストロース/『ニューロマンサー』ウィリアム・ギブスン/『ご冗談でしょう、ファインマンさん(上)』リチャード P. ファインマン/『孔子伝』白川 静/『木枯し紋次郎 (三)六地蔵の影を斬る』笹沢佐保/『ペンギン・ハイウェイ』森見登美彦/『ご冗談でしょう、ファインマンさん(下)』リチャード P. ファインマン/『かわいそうだね?』綿矢りさ/『中庭の出来事』恩田 陸/『理科系の作文技術』木下是雄/『ビブリア古書堂の事件手帖 3 栞子さんと消えない絆』三上 延/『楽園のカンヴァス』原田マハ
以上、54冊でした。

で、この『楽園のカンヴァス』。
今年読んだ本の中で、ベスト1です。すごくいいです!


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2012年7月10日火曜日

『ビブリア古書堂の事件手帖3 ー栞子さんと消えない絆ー』(三上 延)読みました。


ぼくには本を買うときのジンクスがあります。
上下とかの分冊になっているものは、まとめて買わない。
上下だったら最初に上巻だけ買って
読み終わってから下巻を買う。
シリーズものだったら1巻目だけ買って、
それを読んでから順番に次巻以降を買っていく。

どういうわけか、このジンクスを守らないと、
つまらない本に当たっちゃうんです。
その買い方を守っていれば、
全部が面白い本になるとは限らないけれど、
守らないときのハズレ率は著しく高い。
まとめ買いはハズレる。不思議です。

で、この『ビブリア古書堂の事件簿3』。

シリーズものの3巻目です。
2巻目の発売前に1巻目を読み、
その後は順番に読んでます。
発売時期とほぼ同時進行で読み進めているので、
ジンクスは破られていません。
だからってことではないんですが、
イイです。この本。

3巻目をまだ読んでないとき、
友だちにイイよってすすめたんだけど
3巻目も大丈夫でした。裏切られてません。

ちまたの噂ではかなり売れてて
人気が高いとのことなので、
最近では珍しい
くの評価と世間の評価が一致した本です。

このまま、新刊が出るたびに買うようにして、
ジンクスを破らないようにしよっと。

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2012年7月6日金曜日

『理科系の作文技術』(木下是雄)読みました。


最近、昔読んだ本をもう一度読むことに、
あまり抵抗を感じなくなっています。
少し前は、
それまで見たことない新しい世界だけを
求めていたんです。
だから、既読の本に目を通すのは、
時間がもったいないって思ってました。

でも、もう一回読んでも、
知らなかった世界触れることが、
あるんだなって、
だんだんわかってきたようです。

そもそも、ぼくのへなちょこ頭脳では、
一回の読書だけで、その本を理解するのは無理。
これからは、
少なくとも最初読んだときにイイって思った本は、
なるべく読み返すようにしよっと。

で、この『理科系の作文技術』。

読み返し用の積ん読本棚に、
真っ先に入れたい本でした。

文章の書き方を教えるノウハウ本は、
これまで何冊か読んでいますが、一番ですね。
今まで読まなかったことが悔やまれます。
読んだあと思わず
「お前は勉強不足だ」と自分に言っちゃったほど。

で、しばらくして、もう一回読んで、
もう一回、自分にカツを入れるようにします。 

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2012年7月5日木曜日

『中庭の出来事』(恩田陸)読みました。


記憶が抜けるのか、時間が抜けるのか、
それとも空間を突き抜けるのか。
気がついてみると、
別の場所にいることがあります。

この現象、
走っているときや、自転車に乗っているときなど、
自分で運動しながら
継続的に移動している最中に、
ごくたまに起きるんです。

いつもはつらくてへーへー言いながら
のぼっていく坂道の手前で、
「あー今日もこの坂道か……」
と考えながら走っているとき。
なんかふわって感じがして、
あれっと思ってわれに返ると、
もう、そのつらい坂道は後ろのほうに過ぎてる。
へーへー言った覚えもないんです。

ゴールまでの時間を確かめてみると、
いつもと変わりはない。
なので、時間や空間を飛び越えるような
超常現象ではなく、
きっとぼくの頭の中の回路が気を利かせて、
つらい状態を感じさせないようにしてるんだ、
と自分では解釈しています。
とはいえ、この感じ、何ともいえず不思議です。

で、この『中庭の出来事』。

何ともいえず不思議です。
それなのに、ストーリーは明瞭。
中には不思議な世界をみせてはくれるのに、
物語のスジが全然わからなく
なってしまう本があります。
けど、これはちゃう。
作者の恩田陸さんって、
すごく頭がいいんだなって思った本です。

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2012年7月2日月曜日

『かわいそうだね?』(綿矢りさ)読みました。


文字を目で追いながら
頭の中で内容を理解していくってのが、読書で、
それが本なんですよね。当たり前だけど……。

本は、テレビとか映画とかみたいに
目の前に流されてくる映像を
受け入れればいいってもんじゃない。
脳みその中で目の前に示された内容を
自主的に取りにいかなきゃいけない。

まあ、普通はそうなんですけど、
どうやらぼくには、
そうじゃない本がたまにあります。

読んでいる途中で、
文字を意識しなくなって、
テレビとか映画とかみたいに、
じゅわんじゅわんって頭の中に入ってくる本。
ページをめくっている指の動作も
忘れちゃってる感じの本です。

で、この『かわいそうだね?』。

まさしく読書してる感じがしませんでした。
これって、いい本なんだなあって思います。
みむさん、いい本を教えてくれてどうもありがとう。

……でもね、
この作品世界にはまりすぎるのは、
ぼくにはまだ少し怖い気がします。
もうしばらく、
文字を感じる本で修業を重ねたほうがいいかなって。

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2012年6月28日木曜日

『ご冗談でしょう、ファインマンさん<下>』(リチャード P. ファインマン)読みました。


外国人の著者の名前で、
ミドルネームとかにイニシャルが入るとき、
どんなふうに書けばいいのか、
わからなくなっちゃいました。
(アルファベットの前後は、
中黒「・」を使うのか、ピリオド「.」なのか、
半角スペースなのかってことです)

なので、
たまたま思いついた自然保護活動とかしているニコルさんを、
アマゾンで検索してみました。
(ニコルさんはたくさんの本を書いてます)

したら! 出てくる出てくる!

わかりやすいように
半角スペースを「_(アンダーバー)」にして列挙すると……。

 中黒を使う「C・W・ニコル」「C・W_ニコル」
 ピリオドを使う「C.W.ニコル」「C.W_ニコル」
 合わせ技の「C・W.ニコル」にスペースだけの「C_W_ニコル」

同じ人物で、同じアマゾンのサイト内なのに、これだけ違う。
これって、もうどうでもいいってことですよね。
ちなみに、
ニコルさんの公式サイトってのもあったんで、
のぞいてみると、
そこにも、ぱっと見しただけで
「C.W.ニコル」と「C・Wニコル」
って2種類の書き方がありました。

正しいのものは何なのか、それがこの胸にわかるまで、
ぼくは歌い続ける気力がないので、
ファインマンさんはアマゾン表記のままにしました。

ということで『ご冗談でしょう、ファインマンさん』。
これ、前回の『ペンギン・ハイウェイ』の感想で書いた「1」です。
きっと、誰もが面白い! オススメ!

ちなみに、中黒とかピリオドとかの書き方の件は、
本の内容とはまったく関係ないので、
気にしないでください。

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2012年6月25日月曜日

『ペンギン・ハイウェイ』(森見登美彦)読みました。


大まかにいって本は、
次の4つに分類できるってこと、
最近なんとなくわかるようになりました。

1.自分は面白いと感じ、ほかの人もたぶん面白い本
2.自分は面白いと感じ、ほかの人にはたぶんつまらない本
3.自分はつまらないと感じ、ほかの人はたぶん面白いと思う本
4.自分はつまらないと感じ、ほかの人もたぶんつまらない本

ざっくりいうと、
誰が読んでも面白いってのが「1」。
誰もが退屈なのが「4」です。

分類に出した「ほかの人」とは、
ぼく以外の人を指すのですが、
これを「ごく一般的な人」とか
知的レベルの高い人」「とにかく文字が嫌いな人」などに
細かくわけると、もっと詳細な分類もできます。
「ぼく→面白い、一般→面白い、知識人→つまらない」とかです。

で、この『ペンギン・ハイウェイ』。

実は再読(今回が2回目)した本です。

最初に読んだときの感想は、
このブログの第1回目に書きました。
今、読み返してみるとベタ褒めです。
上の4つの分類でいえば「1」の「誰もが面白い」
(まあ、それだから今回、再読したんですけどね)

んで、再読の結果、分類が変わりました。
「2」です。
ぼく自身はこの作品世界が大好きで、
その評価は変わらない。
けど、そうじゃない人もいるだろうなってこと、
今回読んで、なんとなく気づいちゃった。
だからこの本、
オススメなんだけど、オススメじゃない。
とはいえ、
ぼくはあと4、5回読み返しますけどね。

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2012年6月22日金曜日

『木枯し紋次郎 (三)六地蔵の影を斬る』(笹沢佐保)読みました。


読んでいる途中で、つまらない本だとわかっても、
最後まで読み通さないと気がすまない。
その因果な性格は、
昔からずっと続いています。

例えば受験勉強で使った参考書が、
まったく役に立たないとわかっても、
最後のページまで要点書き写しみたいなことをやり、
ほかの勉強ができなくなっちゃう。
なんてのは、いつものことでした。

で、この『木枯し紋次郎(三)六地蔵の影を斬る』。

上の例とは違い、
つまらなくないんです。面白いんです。
だから次の4巻を読みたいんです。
最後まで読み通さないと気がすまない性格が
うずうずしてるんです。

だけど、
大きな本屋さんをいくら探しても4巻目が売ってない。

うーん、そうか、
これを機に途中でもやめられる性格を育てろ
ってことなんだな、きっと。




2012年6月18日月曜日

『孔子伝』(白川 静)読みました。


もうかなり昔になりますが、
雑誌に載せる企業のPR記事ばかり
書いていた時期がありました。

お偉いさんの話を聞いて、
それを2ページくらいの原稿にまとめ、
その会社のチェックを受けて、
指摘された部分を修正して、
掲載するって流れです。

その会社は、
やたら難しい理論を駆使した専門技術がウリでした。
そこでぼくは、やたら難しい理論を、
素人なりにざっくり大づかみにして、
なるべく平易な言葉で原稿にしたんです。
技術のことなど何も知らない人たちに、
そのスゴサを少しでもわかってもらいたい
って気持ちです。

でも、
その会社から戻ってきたチェック済みの原稿には、
平易にした言葉のすべてに
訂正が入ってました。
赤ペンで記された訂正指示は、
専門家だけが知っているカタカナ言葉や、
画数がやたら多くて
辞書なしにはとても読めそうにない漢字などなど。
そして文章全体に対する要望として、
「もう少し威厳を出してください」
って書かれていました。

クライアントの希望することなので、
ぼくは少しだけ抵抗しつつも、
ほぼ指示通りに訂正しました。
やたら専門用語が出てきて、
威厳のありそうな語尾になっていて、
でも、一般読者には、
すすっと理解されることはないPR記事です。

で、この『孔子伝』。

著者の白川さんって、
ものすごく頭の良い人で、
しかも妥協を許さない自分に厳しい人で、
脱帽どころか髪の毛までむしり取って
頭を下げたいくらいに偉い人なんだな
ってことはわかりました。
そう、それくらい威厳のある本なんです。
だから、へなちょこ頭脳のぼくには、
3分の1ほどしか理解できませんでした。


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2012年6月15日金曜日

『ご冗談でしょう、ファインマンさん<上>』(リチャード P. ファインマン)読みました。


ブログとかツイッターとかを書くようになってから、
いつしかぼくは、
自分のできるだけアホな部分をしたためて、
読んでる人にクスッとでも笑ってもらえたらいいなって
思うようになりました。
なんでそんなことしたいのか、
自分でもわからないんですけどね。

でもそれだと、
ぼくの文章だけを読んでいて
実際のぼくを知らない人は、
アホ以外なんの取り柄もない人間だと
思っちゃうかもしれません(9割がた当たってます)。

なので、
本当はもっと高尚な言動もしているんだぞ
ってことを書けばいいのですが、
それがなかなかできない。
というか、
やっぱり高尚な言動は、実際のところやってない。
それなら、ウソでもいいから書いちゃえば、
という意見もありますが、
知的想像力が乏しいぼくには、
ウソを書いてホントのことのように
読ませる自信もないんです。
つまりは、アホを書き続けるしかないってことでしょう。

で、この『ご冗談でしょう、ファインマンさん(上)』。

ぼくと同じように人にクスッと笑ってもらえるような、
自分自身のおちゃらけ言動をあけすけに書いています。
でも、ぜんぜんアホじゃあありません。
読んでるだけで、ものすごい天才オーラが
ずんずん伝わってきます。
ぼくも同じことやっているつもりなのに、
なぜにこんなにも違うのか。
やはり人間ってのは、
平等につくられてはいないんでしょうね。

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2012年6月13日水曜日

『ニューロマンサー』(ウィリアム・ギブスン)読みました。


いきなりですが、会社のホームページに載せるために昔書いた、なんのことやらワケのわからない創作文をコピペします。ちと長いけど…。

*******ミスト********

これ、ちょっとずるくない?
ちゃんと教えてもらった通りにやってるのに。島の中心的な建物に行って、地図のレーダーを赤い線が出てくるところにあわせて、エレベーターに乗って、出てきた暗号をメモしておいて、時計台の時計を二時四十分に合わせて、レバーをひいて数字を指定通りにそろえ、海に面したでっかい歯車の場所に行った。それまではよかったのよ。
もちろん、そんときは、ちょっとびっくりしたよ。ガガガーッって歯車が動いて、怪しげな古い本が出てきたんだから。この怪しげな古書を取ってみると、場面が変わっちゃった。うへー、なんだコレ。面白いじゃん。と思ったまでで、もう始めてから二時間経過。
始めたのは、会社から帰って風呂に入って、夕ごはん食べて、つき合いで家族団らんしてあげてからだから、午後十一時。それから、二時間だから深夜一時になっていた。
でも、場面が変わってからが、わからないんだよね。誰かが閉じこめられていた部屋とか、島の中にある仕掛けを置物にして置いている部屋とか、隠し部屋とか、なんでもかんでも触ってみたよ。でも、なにも変化なし。部屋をぐるぐる回っているだけで、時間はどんどん過ぎていく。
まぁ、簡単にわからないところが、ロールプレイングの面白さなんだけどね。
げっ、でも、もう完全やばい! なんにも進展なしに、この歯車島を見つけてから三時間以上たってる。って、ことはもう朝陽も出始める頃じゃん。げーっ、会社はフレックスタイムだから、何時に行ってもいいハズなんだけど、やっぱり新人の私としては、十時ぐらいまでには、出社したい。会社までの道のりは約一時間半。
十時につこうと思ったら八時半には家を出たい。着替えたり顔を洗ったりする時間に三十分。すると最低でも八時には起きなければ…。きゃあー、今すぐ寝たとしても、睡眠時間は四時間だ。
でも、私はもともと寝つきが悪い。どんなに疲れていても、羊だったら数千匹、時間にして一時間ぐらいは、寝床に入って、ギラギラの目を無理やり閉じている。
つまり、きちんと眠れる時間は三時間しかないってこと。
あーまた、ショコラBB飲まなくちゃ。
とはいえ、ここでこのゲームをやめるのもくやしい。進んだところまでを保存しておけるとはいえ、何にも進展なしに三時間もウロウロしまくって、私の人生なんなの。
突然だけど、寝るのって、もったいないと思う。せっかく生きているんだから、いろいろなこと体験しなくちゃいけないと思う。
でも、寝ないと次の日がつらい。寝不足の日は、生き生きしてない。感受性なんかも鈍って、普通だったら感動できることも、イライラしてきちんと受け止めることができない。そんなふうだと、やっぱりたくさん寝たほうがいいのかな、とも思う。寝ている時間はもったいないけど、寝ている時間を削っちゃうと、生き生きできる時間が減ってくる。そうなると、どっちがもったいないんだか、わからなくなってくる。
げっ、そんなバカなこと考えていたら、外が明るくなってきた。恐る恐る時計を見ると、わっ、六時。あと、二時間しかないじゃん。
ヤバ、ヤバ、さぁ羊だ、羊。でも、私、想像力っていうのが、あまりないんだよね。頭で考えていることってほとんど言葉なの。はっきりいって、映像を頭に浮かべることが得意じゃない。
眠れなくて羊を数えるときは、羊の姿を思い浮かべながら数えるんだよって、教えられたけど、私の頭の中には羊が出てこない。やっぱり、言葉なんだよね。ただ機械的に数を増やしているだけ。だからいつも、五千とか六千とかまで、数えちゃう。それでも眠れれば、しめたモンなんだけど、途中で嫌になってきちゃう。よけいに目が冴えてくることだってある。
あっ、しまった。またくだらないこと考えてた。やっぱ羊はよそう。何にも考えないのがいいんだよきっと。よし、何も考えるな、何も、何も…。
…だけど、あれは、ずるいよね。せっかくあそこまで、行ったのに何にもわからないんだから。だいたいあのゲームって、ヒントも何もないんだよ。
もう使わなくなったから、あげるよ、ってもらっただけの物だからいいものの、自分で買っていたら頭きて、メーカーに嫌がらせメールでも送り付けているところだよ。
それとも、友達からもらったのは、CDのディスクだけだったけど、本当は解説書とかついていたのかな。パッケージはちゃんとしていたから、最初はなんも疑問に思わなかったんだけどね。
明日、というか、もう時間的には今日だけど、会社に行く前に本屋によって、公式ガイドブックみたいなの買ってこようかな。でも、ウチの近くの本屋じゃ売ってないだろうな。大きい本屋じゃないと。
それに、あのゲームもだいぶ前に流行ったヤツだから、大きい本屋にも置いてないかもしれない。ってことは、私はまた、歯車島をウロウロしなくちゃいけないの。勘弁してよ。
そう、やめりゃいいんだけどね。どういうわけかゲームだけは、途中でやめられないんだよね。ホントにやらなくちゃいけないことは、続けたことないのにさ。
やんなっちゃうよね、私の性格。
でも、一応、本屋はチェックしておいたほうがいいと思う。やっぱり睡眠時間は大切だもんね。ガイドブック見てその通りにやれば、ゲームだってサクサク終われるでしょう。そうなりゃ、キチンと睡眠時間だってとれるって気がするし。でも、ゲームがなけりゃないで、深夜テレビを延々見ちゃったりするんだけどね。
どーでも、いいけど今何時? ゲぇーっ!! 

*****以上コピペ終わり******

で、この『ニューロマンサー』。
上記ワケわからない創作文のようにワケわかりませんでした。



ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

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2012年6月5日火曜日

『悲しき熱帯2』(レヴィ=ストロース)読みました。


20年くらい前の話です。
そのとき働いていた会社で、
ぼくよりずっと年上のおじさんが、
しきりに「FAXってすごいよな」って言ってました。
「これがなかったら、仕事なんて回らねーぞ」って。

きっとそのおじさんは、
FAXなんてなかったころに生まれて、
仕事をやり出してから、
そういったOA機器なんかが徐々に
職場に入ってきたんだと思います。
だから、そのすごさをしみじみ実感できる。

ぼくに当てはめてみれば、
最初にカーナビのある車を運転したとき
みたいな感じでしょう。

んで、
カーナビがどの車にも
ついている現代に生まれた子は、
そんなの当たり前過ぎて、
カーナビのすごさなんてわからない。
ぼくがFAXのすごさがわからなかったのと同じように。

でもね。
FAXがなかった時代と、
あるのが普通になった時代を比べて、
後者が進歩してるわけじゃないように思えるんです。
もちろん、カーナビ前後も同じですよ。
とはいっても、いろんな便利なもののある今が、
昔より劣っているとか、
温かみがないとか、そんなことでもない。
ようは、どっちもありだなって思うんです。

FAXのないときは手紙を書いて、
郵便で送ったり、直接届けに行ったりで
人と人のコミュニケーションが今より深くって、
それはそれでいい。
FAXがあれば、仕事が早く片付いて、それもそれでいい。
「昔は良かった」「今も良かった」です。

で、この『悲しき熱帯<2>』。

著者のレヴィ=ストロースさんは、
アマゾンとかにいる原住民の中に入って
一緒に暮らしたりします。
裸のまま、そのまま地べたに転がって
眠るような民族もいます。
その人たち、いいんです。読んでいて気持ちいい。
昔は良かったです。
でも、ぼくは今もいい。
どっちの生活を選んでもOK。

暮らしの方法、社会の環境、
そういうものには優劣ってないんだなって思いました。

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2012年6月1日金曜日

『ブラザー・サン シスター・ムーン』(恩田 陸)読みました。


たしか去年だったと思うんですが、
水上勉さんの『越前竹人形』を
読んだ感想を書きました。

そこには、20代の若い時期に読んで、
人生が変わるほど感動した本を
もう一回読み直してみたってこと
書いた気がします。
「あの感動をもう一度」と思って読んだところが、
それほどでもなかったってオチでした。

で、実はこの『ブラザー・サン シスター・ムーン』も、
『越前竹人形』と同じパターンなのでした。

違うのは、最初に読んだ時期が、
若い時分だったのではなく、
ほんの2〜3年前だったこと。

最初に読んだとき思ったのは「うわっ、これスゴ!」。
物語の登場人物と同年代の自分の娘に、
思わず「今まで読んだ本の中で、ベスト10に入るくらい、
いい本だったから読んでみな」って、
すすめちゃったほどです。
んで、娘の感想は「なんか、よくわかんなかった」でした。

前回、単行本で読んだのが、
最近、文庫化されたってんで読み返したんですが、
2回目を読み終わったぼくの感想は、
なんと、娘の感想と同じでした。

3つの話が1つにまとまった小説で、
最初の1つ目は「これスゴ」レベルだったんですけど、
あとの2つを読み進めていくと……なんかなあ。

結論。ぼくのオススメ本は、信用しないほうがいいです。


ブラザー・サン シスター・ムーン (河出文庫)
恩田 陸
河出書房新社 (2012-05-08)
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