正確な人数ははっきり覚えていないのですが、
うちのお袋には、十数人の兄弟姉妹がいます。
お袋はそのうち真ん中あたり。
何番目になるのかはよく知りません。
でも、その中で結婚したのはわりと早く、
初孫ではなかったものの、
祖父母にとって、ぼくは2番目に生まれた孫でした。
そして、ぼくの従兄にあたる初孫は、
遠方に住んでいたらしく、なかなかじいちゃんちには顔を出さない。
そのせいか、ぼくが行くと、ベタかわいがりをされた記憶があります。
しかも、じいちゃん、ばあちゃんだけでなく、
そこに住んでいた大勢の
お袋の兄弟姉妹(つまりぼくにとっての叔父叔母)にも、
可愛い可愛いと言われ、べたべたいじくり回されていました。
実は、ぼくはその状態があまり好きではなく、
でも、お小遣いをもらえたり、おもちゃを買ってもらえたりしたので、
子供ながらに不平をもらしちゃいけないと、
されるがままに我慢していたんです。
ってなことを長々説明したんですが、
実はそこに特別の意味があるわけじゃなく、
この先、面白い話に展開していくわけでもないんです……すいません。
まぁ、それだけのこと。
で、この『花まんま』。
読んでいると、幼い頃のことが、
ほわほわと頭の中に浮かんできます。
ちょうど著者がぼくと同じ年齢のようで、
ノスタルジーポイントがドンピシャなんでしょうね。
ただ、今は、ぼく自身が、
なぜかノスタルジーをそれほど欲している時期にはないようです。
つまらなくはないけど、のめり込むほどでもないかな
……ってトコが正直な読後の印象でした。
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