2023年12月21日木曜日

『天国までの百マイル』(浅田次郎)読みました。


前にもいったことある気がしますが
老眼で見えなくなっているけど、
想像して読んじゃうって話。

多くの方が経験する老化現象の例に漏れず、
ぼくも近くのものがぼやけて、
裸眼のままでは、
きちんと文字を判読できないんです。

仕事では間違っちゃいけないので、
プリントした校正紙なんかを確認するときには、
老眼鏡をかけて、くっきりはっきりさせ、
ときには虫眼鏡を使ったりもしているんですが、
普段の読書にはわずらわしくなって外してる。
寝床で読むときなんかは特に邪魔になるし。

あっ、ちなみにパソコン画面は
目の位置から離し、
比較的遠くに置いているから大丈夫。

距離が遠くなるぶん小さくて見えにくかったら
部分的に表示拡大させるから平気です。

そんで問題は手元の文字。ぼやけるといっても、
字の形がスカスカしてるひらがなとカタカナは
読めます。

綿埃みたいにモヤモヤっと見えちゃうのは
画数の多い漢字です。

でもそれって前後の文脈追ってると
なんとなくわかっちゃう。
そう、なんとなくの想像判読で
済ませちゃってるんです。ぼくの読書。
勘違いは多々ありますが。

で、この『天国までの百マイル』。

浅田次郎さんお得意の泣かせる場面で
涙が出てきて文字が滲んで見えちゃっても、
想像判読の技で切り抜けました。




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2023年12月19日火曜日

『僧正殺人事件』(S・S・ヴァン・ダイン)読みました。


ストーリーを面白くつくる方法のひとつに、
ミスリードってやり方があるんだと
最近知りました。

本当は大社長が犯人なのに、
うっぷんを抱えた社員がやったかのような
エピソードを並べて、
読者を間違った方向につれてっちゃう
みたいなやり方。

こいつがやったに決まってんじゃん、
なんて考えつつ読み進めていくと、最後に探偵が
「犯人はお前だ」と大社長を指さす。

えっ、そうなの。
やあ、騙された、騙された。

ってのが面白いと。
そういえば今まで、そんな作品に
たくさんひっかかってきたけど、
それがつくり手側の道具箱の中にある
たくさんのツールの中の1つだとは
思ってませんでした。

何冊か小説のつくり方的な本を読んだはずなのに、
なぜかそのミスリードってのは載ってなかった。

いや、きっと載ってたのに
忘れてるだけなんでしょうけど。

そのツールを上手く使いこなせたら、
むふふってなるストーリーつくれるんだろうな。
やってみようかな。
いやその前に今日の仕事終わらそ。

で、この『僧正殺人事件』。

ヴァン・ダイン作品、初めて読みました。
見事にひっかかって嬉しかったです。




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2023年12月14日木曜日

『トルコ怪獣記』(高野秀行)読みました。


もしかしたら勘違いかもしれませんが、
最近、本を読んでいる人が
多くなっているように感じます。

といっても、
通勤で使っているバス車内限定ですが。

なので、ぼくと同じ路線の地域に
たまたま本好きの人が多く引っ越してきたとか、
ぼくより先の停留所付近に、
どうしても本を読まなくちゃいけない人が
たくさん住むところができたとか、
(例えば複数出版社の合同社員寮。
 そんなものがあるかどうか知りませんが。
 それに、ほかに示せる例も思い浮かびませんが)
そういう偶発的な理由だとも考えられ
(実際に増えているかどかも不確かなので、
 理由うんぬんまで言及するのも憚れるけど)
世の中全体の傾向とはいいません。

いいませんが、
多くなっている気がします。

あ、本っていっても電子書籍じゃありません。
紙の本。それも、バスで読むので小さい文庫本です。

ぼくがその箱型集団移動装置に揺られているときは、
乗車して吊り革や手すりにつかまった瞬間、
もしくは運良く座席に腰掛けたコンマ2秒後に、
文庫本のページに目を落としているので、
ほかのお客さんの様子は
ほとんど眼中にはなかったんですが、
それでも、
ちょっと揺れが激しくなったタイミングなどで
文庫くんから目を離すと、1人や2人は、
ぼくと同じに片手でページを開いている。

少し前は、スマホだらけで、
紙の本は皆無だったような覚えがあるんだよなあ。

で、この『トルコ怪獣記』。

そんなふうにバスの中で読んだ本です。
面白かったです。




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2023年12月12日火曜日

『サマー・アポカリプス』(笠井潔)読みました。


海外の翻訳物小説は、
登場人物の名前に馴染みがなく、
読んでる途中で誰が誰かわからなくなる、
ってなところから、
最近はあまり人気がないんだと聞きました。

まあ、
それ以外にも売れなくなってる理由は
いろいろがあるんでしょうが、
日本で暮らす一般読者は、
やっぱカタカナだけの連なり文字が
読みにくいのはわかります。

ぼくなんかは、
日本人名しか出てこない物語だって
「えっ、それって誰だっけ」
とつぶやかずに読み終えられるのは、
星新一さんのショートショート集ぐらいしか
思いつかないほどですもの。

昔、海外作品のあらすじを書く仕事があって、
そのとき5人ほどの名前が、
頭の中でてれこになってしまい、
結局1人ずつ自分なりのイメージで
似顔絵を描きその下に名前を記して、
そのメモ凝視しつつ、冷や汗かきかき、
こなしたこともありました。

で、この『サマー・アポカリプス』。

登場するのはほぼフランス人。
「誰だっけ」は連発しましたが、
それでも面白かったってことは、
結構な面白さだったんでしょう。




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2023年12月7日木曜日

『檻』(北方謙三)読みました。


前回の『卒業生には向かない真実』で、
前2作はよかったのに、
この3作目はちょっと…
みたいなこと書いて、気になったから、

シリーズ1作目の
『自由研究には向かない殺人』を
読了リストで調べたら、
やっぱ、ぼくったら5つ星評価してました。

そうでしたそうでした。
主人公の明るくてブルドーザーみたいな
行動力がよかったんだ。

でもその明るさがだんだん消えてきて、
続く2作目は1つ減って4つ星になり、
3作目で本棚に残すのを迷う感じになった。

うーん、
ここまで書いたけど、なんか文脈が
ネガティブチックになってきたな…
なので、そんな話はやめましょう。

そうだ、
2023年に読んだ中で
5つ星をつけた作品を挙げることにしよう。

読んだ順(その1番がさっきの『自由研究〜』)に、
『流人道中記(下)』(浅田次郎)
『ムラブリ』(伊藤雄馬)
『数学する身体』(森田真生)
『異能機関(上)』(スティーヴン・キング)
『異能機関(下)』(スティーヴン・キング)
キング作品は1つにまとめてもよかったけど、まいいっしょ。

で、この『檻』。

年末になって5つ星作品追加できました。
実は、北方作品、今まで1冊も読んだことなかったんです。
これからハマるかな。




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2023年12月5日火曜日

『卒業生には向かない真実』(ホリー・ジャクソン)読みました。


確か2つ前の伊坂幸太郎さん作品の
感想文もどきに書いた覚えがあるんですが、

本棚スペースのこと。

面白い作品に出会いたいけれど、
そうなると余裕がない我が家の
保管スペースがぎゅぎゅうになって困るって話。

ほんで、それ以上に悩ましいのが、
面白いオモロイとずーっと追っかけてきた作家さんで、
そのラインナップがずらっと場所をとってて、
それにもかかわらず、
その最新刊が、ぼく好みじゃなかったとき。

今、次に表紙をめくられる順番を待つ積読の位置に、
この前出版された京極夏彦さんの
分厚い新書版が置いてあるんです。

あと100ページほどで読み終わる
笠井潔さんのミステリーが棚に置かれたら
(まだ結末までいってませんが、
 分類は「保管」になります。
 悩ましいんですが、面白いんだもの)
順番は京極作品になります。
これまで1冊もブックオフ行きにはなっておらず、
溜まりに溜まってる京極本。

次のがちゃんと保管分類になるかどうか、
実は不安なんです。
保管決定なら、
それはそれでスペース確保で悩むんですけどね。

で、この『卒業生には向かない真実』。

シリーズ前2冊は、きちんと本棚にしまわれています。
3作目のこの作品はどうしようか悩み中です。
前2作がなければ、迷いなくドナドナなんです。




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2023年11月30日木曜日

『重力のからくり』(山田克哉)読みました。


よせばいいのに
「なんだか知りたいな、面白そうだな」と
数学系とか物理系とかの読み物に手を出して、

そういうのの中に
「こういうときは微分をするんです」
みたいなことが、ちょこちょこと出てきて、

「微分?なんで細かくしなきゃいけないんだ」と
頭の中に、はてなマークが山盛りになり、

パソコン辞書の検索窓に
「微分」って打ち込んでみると
「ある関数の導関数を求めること」なんて出てきて、

山盛りだったあのマークが、
耳の穴からこぼれ落ちてくるようになり、
もう考えるのはやめようと決意して
頭中領土のみならず排他的脳内水域からも
追い出してから結構な年月がたち、
やっと忘れかけていた頃、

雑誌だっかか新聞だったかネットだったか
よく覚えていないけど、なんかの図書紹介の記事で
『文系のためのめっちゃやさしい微分積分』
という書名が目に入り、

「おっ、もしや、これなら、はてなマーク攻撃も
 ひょひょいとかわせるようになるんじゃないか」
と安直に飛びつき、

読んでみたら、
まあ、その読んでる最中は、ぼんやりかすかに
ギラギラの大都会の夜空を見上げたときに
うっすらちらつく星くらいには
理解視力が及ぶようになって、

うん、それならばとそのシリーズの
『文系のためのめっちゃやさしい三角関数』
ってのに手を出して
「いや失敗だったな、でも次は、
 対数ってのを読んでみようかな」
と思ったのでした。

でも、なぜか対数やめて、
この『重力のからくり』にしちゃった。

対数にしときゃよかったです。




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2023年11月28日火曜日

『777 トリプルセブン』(伊坂幸太郎)読みました。


あくびを連発しながら
3行読み進むごとに
残りのページ数を確認して
「ふーっ、まだそんなあんの」
なんてつぶやきつつこなす本よりも、

「かー面白れー」とわくわくの連続で
読了できるもののほうが
いいに決まってます。

決まってるんですが、
1点だけためらう要素があるんです。

ほかでもない保管のこと。
好みに合わなかった作品なら
迷いなく、やがてブックオフ行きになる
本棚右側最下段の
俗にドナドナスペースと呼ばれる場所へ
直行できるのですが、

オモロかったヤツは取っといて
いずれは再読したいとか思っちゃうわけです。
でもね。
ぱんぱんなんです。うちのその保管場所。

で、この『777 トリプルセブン』。

仕方ない、何とか横積みで押し込もうっと。




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2023年11月21日火曜日

『不連続殺人事件』(坂口安吾)読みました。


年に1回ほど高校時代の同期が集まって
同窓会を開いています。

コロナがあって数年はできなかったんですが、
この前やっと解禁になり、
80人ほどが母校近くの居酒屋に集まりました。

店のつくりが大人数仕様になっておらず、
みんながどんなにくっつき合っても、
カメラマン(お店の人)が
壁に穴が開くほど後ろに下がっても、
全員がおさまるような集合写真がうまく撮れず、
しょうがないから
小分け集団の何枚かを後日合成しようって、
ちと笑えるトラブルもあったりした会でした。
(今回はなぜかみんなの情熱が
 集合写真は絶対マストに傾いていた)

そんな大掛かりな、みんな参加飲み会は
年に1度なんだけど、
やろうぜと事を運ぶ幹事仲間の十数人とは、
事前打ち合わせや事後反省会と称して
ちょこちょこ飲んでるんです。

そこでは使いっぱのぼくが、
その同期会のホームページ更新を言い渡されていて、
集合写真撮れなかったけど楽しかったねとか、
次回はいついつどこどこでやりますとか、
いま幹事仲間が画策しながら飲んでます、
なんてお知らせをつらつらとアップしているんです。

でもそれが、
いろんなもの(主に怠け癖)に邪魔されて、
前回報告の投稿を1カ月以上やってなかったんです。
(つい先日やっと済ませました)
関係者の皆さん、申し訳ございませんでした。

で、この『不連続殺人事件』。

これ書いてる今、
この作品の読了から1カ月以上たっちゃいました。
なので内容おぼろげで、
本と無関係の話になっちゃいました。
(今日やっと済ませられました)





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2023年11月14日火曜日

『超新星紀元』(劉慈欣)読みました。


本の感想文を載せてている
どこかのブログにこんなことが書いてありました。

今回読んだ作品はあまり好みに合わなかったけど、
自分は1つの作品だけで判断するような
了見の狭い人間ではないから、
あと2つか3つ読んでから、
その作者の力量はレベルづけしたい。

ふーん、偉いですね。

了見の広さからすると、ぼくの場合は3畳一間、
いやそんなにないか、せいぜい鳥カゴほどの
こじんまりしたものなので、
1冊読んで「あーこれは違うな」と思ったら、
もうそこで終わり。

次回作に手を出すような
チャレンジスピリットというか菩薩ごごろというか、
そういう気持ちはわきあがってきません。

ただし、
ぼくが持っている別の特性である貧弱な記憶力が、
〈これは違うな作家〉さんの名前を
頭の中に入れておくのを拒んでしまうので、
タイトルが良さげだったり、
あらすじが突拍子もなかったり、
書評にくすぐられたりすると、
前に違うと感じた人の著作でも、
それと気づかずかじってしまい、
違和感を覚えつつ、
じーっとプロフィール欄なんかを眺めて
「あっそうか」って思い至ることしばしばです。

で、この『超新星紀元』。

ベストセラーの三体シリーズから読み始めた著者さん。
でも、この本が最初だったら続けては読まなかったかも。
いや、忘れて読んじゃっているかな。





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2023年10月24日火曜日

『ブラウン神父の童心』(G・K・チェスタトン)読みました。


シュールな夢をたまに見ます。
そんなに頻繁ではなく
年に3、4回ってとこでしょうか。

ふだん見るのは、ほとんどが、
パソコンが故障して締め切りに間に合わず
あたふたしているとか、
ランニング中に犬にほえられびくついているとか、
現実の体験がもとになってる。

でも、忘れた頃に
「そんな映像ってかストーリー、
 どっからパクってきたの?」的なのが
睡眠時の脳内に出現するんです。

例えば、
天使が肩に乗ってきて「大丈夫、泳げるよ」
とささやき、指をパチンと鳴らすと、
ぼくの全身がいきなり発火。
炎に包まれ倒れたけど、
そこは道路なのになぜか泳げて
走るクルマもスイスイ追い越し、
息継ぎもなしいで進める、とか。

滑走路になぜか餃子が置いてあって、
着陸する飛行機の先端が開いて
パクッとそれを食べる。
すると狩猟用のトラバサミのワナが
バチンと閉じて飛行機の鼻先をくわえこむ、とか。

それより少しシュール度は落ちるけど、
ついこの前は、
高い塔にある出窓から下をのぞいていると、
地上にいたお姫様がおもむろに
スマホを取り出し塔の写真を撮ろうとする。
でもそこにぼくが写り込んでしまうと、
謎の理由(夢だけに何の理由かわからない)があって
彼女は殺人犯と見なされ処刑されてしまう。
それがわかっているのに
ぼくはピースしてポーズをとってる。

で、この『ブラウン神父の童心』。

お姫様のシュール夢は、
この本を読んだ翌日に見たものです。





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2023年10月19日木曜日

『百鬼園事件帖』(三上延)読みました。


同一のモノを示すにしても、
同じ言葉はなるべく使わないで
表現していくのが書き手としての心得だと、
まだぺーぺーの頃、先輩に教えられました。

そのアドバイスは
いまだに守っているつもりなんですが、
ついつい気づかぬまま使っちゃうことがある。

今も、「先輩に教えられた」のあとで
「その教え」と書いて、
おっといけねーぜと思い直し、
後者の「教え」を「アドバイス」に
変えたところです。

さらに同じこと言わなきゃいけないときには
「助言」とか「訓示」とかにしないと…
なんて考えるわけですわ。

もう1つ言えば、
この文章の冒頭は「同一のモノ」になってるけど、
それは今読み直して書き換えた言葉なんです。
最初は「同じモノ」にしてた。
それに続く読点の直後に「同じ」が出てくるんで、
おっといけねーぜと修正しました。

ほんでもって
「おっといけねーぜ」はこれで3回目。
なぜか知らねど、一度出したフレーズに
どうしても引っ張られて、
その語句を連発させてしまうケースがあり、
それもまあ良しかなと納得したりしなかったり。

で、この『百鬼園事件帖』。

この著者さんの過去作とは結構違うような気がして、
きっと内田百閒作品に引っ張られてるからだと
思ったり思わなかったり。





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2023年10月17日火曜日

『バイバイ、エンジェル』(笠井潔)読みました。


1冊読み終えたらその3日後には
まったく内容を覚えていないという
得意技を持つぼくですが、

ストーリー全体ではなく、
どうでもいい些細なシーンやセリフ、
エピソードなんかで、
頭に残っているものは結構あるんです。

せっかく残るんだったら、
人生訓になる薫陶的な言い回しや、
感動的な場面とかだったらいいんですが、
そうではありません。

作品は忘れたけど京極夏彦さんの小説で出てきた、
ハンカチの中にやたらと痰を吐き
それをじーと眺めるという行動を繰り返す老人だとか、

本じゃなく確か新聞記事だけど
80才のおばあちゃんがシャッキシャキの
若者言葉でやりとりしていた会話文だとか、

万城目学さんの最近の短編に出てきた、
京都の暑さには一人の例外もなく負ける
っていう表現とか。

犯人探しみたいなミステリーものだと、
予想が外れたときは結構覚えている。
「おっ、このシーンはきっと
 謎解きのヒントが隠れてるな」
みたいに感じて、
脳みそ海馬に一時留め置かれるけれども、
それが当たって
「やっぱり、そうだった。
 ぼくもなかなかやるもんだ」と思ったら、
その手がかり場面のことは、
タツノオトシゴみたいな海馬くんが
ごくんと飲み込んで跡形もなくおつむの中から消去。
でも、謎にはひとかけらも絡むことなく、
まったくの勘違いで肩透かしされると、
多くは記憶に残る。

で、この『バイバイ、エンジェル』。

記憶に残るシーンが1つありました。
でも、あまり謎解きに絡まなかっけど、
あのデートの場面は、
なんか意味ある気がするんだよな。
もう1回読んでみよっと。





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2023年10月11日水曜日

『八月の御所グラウンド』(万城目学)読みました。


出身高校のバドミントン部で
年に1度OB会があって、
何十年も参加し続けています。

そこでは毎年、
お遊びの試合をするのですが、
やる度に思うのが
「弱くなったなあ」ってこと。

卒業から40年以上たち、
当たり前におとろえているから、
当たり前に当たり前なんですが、

スマッシュなんかは
シャトルの羽根の上に
ハエがとまって休めるくらいの
スピードにしかなりません。

現役の頃は
打った瞬間にバッシーンって音がして、
レシーブする相手のラケットに貼ってある
ガットを突き破っちゃうくらいの
威力があったのにな(だいぶもってます)。
弱くなるもんですね、月日がたつと。

で、この『八月の御所グラウンド』。

なぜでしょう。
読後「弱くなったなあ」
ってつぶやいてました。





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2023年10月5日木曜日

『高瀬庄左衛門御留書』(砂原浩太朗)読みました。


前にツイッターでつぶやいたことなんですが、
あれは140文字制限があるから
ぎゅぎゅっと押しつぶした内容になってしまい、
伝わりきれていないかもと思い、
ここに引き伸ばして書いてみます。

日課のランニング通勤で
へろへろ走りしているときでした。

場所は、
それでなくても狭い歩道の両端に、
電柱と街路樹が門柱みたいに並んでいて
人がすれ違うのがやっとのトコ。

その狭き門に差し掛かったとき、
後ろから来たチャリが、ぼくの横をすり抜けて、
すすっと歩道の真ん中に寄り、
すぼまった箇所を走り行こうとしました。

後部の子ども席に背の高いフードがついた、
ぼくの目の高さほどもある強化版電動ママチャリです。

そのハイパー自転車が、
街路樹の枝にひっかかったのかバランスを崩し、
倒れそうになったんです。

ぼくは慌てて後ろからフードの両側をつかみ、
うりゃーとチャリの体勢を立て直し、
そのまま進めるよう、
これまたうりゃーと前に押し出したんです。

するとその強化二輪は
何ごともなかったように
すすーっと走り去っていきました。

ママさんも無反応。

たぶん
「ちょっと段差があったけど、
 私のチャリテクなら楽勝よ」
くらいの気分だったんじゃないかと。

ぼくのやったことは気づかれないままだったけど、
それがなんか心地よかったです。

で、この『高瀬庄左衛門御留書』。

読んでいてなんか心地よかったです。





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