2020年10月29日木曜日

『梅安影法師 仕掛人・藤枝梅安(6)』(池波正太郎)読みました。


事実は小説よりも奇なりっていいます。
まあ、そういうことありますね。

借金の返済期限が明日に迫って、
親戚やら知人やら手当たり次第に
駆け回ってかき集めたけれど、
どうしてもあと3万円足らずに、
もう破産するしかないと
夜の道をとぼとぼ歩いていたら、
1万円札がぴったり3枚、
道に落ちていたって、
誰かのエッセイにあったんですが、
(確か村上春樹さん)
そんなのも事実なんでしょうね。

そんな偶然があるとは思えないけど、
あるときゃある。

波風が立たず起伏がないのが
唯一の特徴といえそうな
ぼくの人生には、
そうした奇なる出来事は
舞い降りてきませんが、

一本のワラを拾った人が、
虫が顔にたかってきたので、
それを捕まえてワラに結んで
紐付きドローンみたいにして
遊んでいたら、

はたで見ていた子どもが
それを欲しがるので
ミカンと交換し、

ミカンを持ってしばらく行くと
喉が渇いた裕福な商人が
ミカンを欲しがり
上等な反物と交換
→病気の馬と交換
→馬が元気になり馬を
貸して屋敷を手に入れる、なんて
偶然のロイヤルストレートフラッシュ
みたいな状況もあるんでしょうね。
あ、それはフィクションか。

で、この『梅安影法師 仕掛人・藤枝梅安(6)』。

まあ、なさそうな偶然が
いろいろと重なるけど、
面白けりゃいいんです。気にしないでも。





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