事実は小説よりも奇なりっていいます。
まあ、そういうことありますね。
借金の返済期限が明日に迫って、
親戚やら知人やら手当たり次第に
駆け回ってかき集めたけれど、
どうしてもあと3万円足らずに、
もう破産するしかないと
夜の道をとぼとぼ歩いていたら、
1万円札がぴったり3枚、
道に落ちていたって、
誰かのエッセイにあったんですが、
(確か村上春樹さん)
そんなのも事実なんでしょうね。
そんな偶然があるとは思えないけど、
あるときゃある。
波風が立たず起伏がないのが
唯一の特徴といえそうな
ぼくの人生には、
そうした奇なる出来事は
舞い降りてきませんが、
一本のワラを拾った人が、
虫が顔にたかってきたので、
それを捕まえてワラに結んで
紐付きドローンみたいにして
遊んでいたら、
はたで見ていた子どもが
それを欲しがるので
ミカンと交換し、
ミカンを持ってしばらく行くと
喉が渇いた裕福な商人が
ミカンを欲しがり
上等な反物と交換
→病気の馬と交換
→馬が元気になり馬を
貸して屋敷を手に入れる、なんて
偶然のロイヤルストレートフラッシュ
みたいな状況もあるんでしょうね。
あ、それはフィクションか。
で、この『梅安影法師 仕掛人・藤枝梅安(6)』。
まあ、なさそうな偶然が
いろいろと重なるけど、
面白けりゃいいんです。気にしないでも。
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