2020年10月22日木曜日

『アンドロメダ病原体─変異─(上)』(マイクル・クライトン/ダニエル・H・クライトン)読みました。


凶悪な怪物を退治しに行く
桃太郎のような物語を
読んでいたとしましょうか。
しましょうね。

登場人物を考えるのも面倒なので、
古来のお話をもじって、
太郎、いぬ山、さる子、きじ美の
4人のメンバーが
向かったとしましょうよ。

鬱蒼とした森の奥を住処とする
怪物オニラーのもとへ、
曲がりくねったけもの道を、
実は怖さで足を震わせながらも
「へっちゃらだい」
という表情を無理やり顔に
貼り付けて進んでいく。

しばらく行くと、
密生していた樹木がまばらになり、
少し開けた場所にたどり着く。

今まであたりが薄暗かったので、
ここなら
ちょっと安心できると思いきや、
なんとそこには、あちらこちらに、
骨付きスペアリブ状の肉塊やら、
ひんむかれたような生き物の皮やら、
飛び散った血のあとやらが、
散乱していた。

それぞれのパーツを
よく分析してみると、
どうやら生きていたときは
人間、犬、猿、キジの
各生物種だったらしく見える。

うぎゃー!
ここはもうオニラーの縄張りだ。

きっと、この場所は
ヤツのダイニングスペースだ。

4人の見解は一致して、
とてもじゃないが、
自分たちが倒せる相手じゃないと
思い知る。やっぱやめて、逃げようと。

そこで、
まずはこの場所から離れるのが先決だと、
4人は一斉に森の奥へと駆け出していった。

で、この『アンドロメダ病原体─変異─(上)』。

なんで4人は森の奥に行くのか。
逃げるなら、もと来た道に
戻ればいいじゃん。
というツッコミもあるけど、
細かなことは気にせず、
先を読み進めたくなるようなお話もあるんです。





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