2020年10月16日金曜日

『梅安針供養 仕掛人・藤枝梅安(4)』(池波正太郎)読みました。


この前読んだ三島由紀夫さんの
『文章読本』の中に、
文章をつくるのは
生半可でない覚悟が必要だ
というくだりがありました。

どんな1文も
おそろかにしてはいけないから、
どこかで注意が
散漫になってしまう長編よりも
短編のほうが
優れた作品が多いのだろうと。

短編といわれて、
ぼくが反射的に思い出すのが、
大好きな星新一さんの
ショートショートです。
その名の通り、短いです。

でも、あの作品群、
ぼく的には三島さんのいうような、
悩んで悩んでひねり出した文章には
見えないんです。

実際、星さんは、
お話を文章にするのは
それほど難しい作業じゃなくて、
あの短い中で
アッと言わせるアイデアを
考えるのが大変なんだと、
どっかで言ってたように覚えてます。

おそれながらぼくも、
最大140文字という制限が
あるツイッターのつぶやきでは、
ネタを見つけ出すのが何より大変で、
文章に起こすのは割合へっちゃらなんです。

で、この『梅安針供養 仕掛人・藤枝梅安(4)』。

ここまでの1〜3巻は、
1冊に5話くらい入ってる短編集でした。
だからこれも同じだろうと読み進めたら、
最後まで1つのお話が続いてて長編なのでした。





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