2016年10月26日水曜日

『天切り松 闇がたり3 初湯千両』(浅田次郎)読みました。


確かぼくが20代後半の頃だったと思います。
『一杯のかけそば』ってお話(小説?)が
ブームになりました。

でも、その頃のぼくは(今もそうですが)、
テレビをあまり観ず、世間の流行にもとんと疎くて、
ブームの最盛期でもその話題を
耳にしてはいませんでした。

そんなとき、友だちから
「あの『一杯のかけそば』の人、
 なんか悪い事してたんだって?」
と話を振られたんです。

「えっ? かけそば? 何それ?」

ぼくが逆に聞き返して、
世の中が〈かけそばブーム〉だったことや、
作者に何らかの疑惑が掛けられて
ブームがあっと言う間に
終わったことなどを知りました。

涙なしには読めない
〈かけそば〉のお話を書いた人に、
よくない噂が立ち、
バッシングで晴れ舞台から引き下ろされる。

売れっ子アイドルの話みたいだなって思いました。

実はぼく、
この引き下ろされた作者さんを、
最近まで別の作家さんと勘違いしていたんです。

そう、浅田次郎さんだと思ってたんです。

それでなんとなく
その作品を読むのを避けていたような
感じだったんです。
まったく失礼なことですよね。ごめんなさい。

で、この『初湯千両 天切り松闇がたり3』。

勘違いだとわかって、
浅田作品を読むようになってよかった!
だって、ホントに面白いんですもの。






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