2020年5月26日火曜日

『猫を棄てる 父親について語るとき』(村上春樹)読みました。


昔、西洋絵画の入門書みたいなのを
つくったことがあり、
ダビンチからピカソ、ポロックまで
網羅的に画家の生い立ちを、
短く個別にまとめていきました。

そんとき思ったのが、
「この人たちの生き様、
 ほんとオモロイな」です。

だからしょっちゅう小説や映画の
題材になってるし、
原田マハさんなんて、
そういうのうまくさばいて、
ため息出るくらいのエンタメに
仕上げてる。
(『楽園のカンヴァス』大好きです)

芸術作品の作者が、
どんな人間だったのか知るのが
(仕事ながら)とっても面白かった。

でもね、ぼくの場合、
絵画じゃなく本のときは違うんです。

小説とか物語とかをつくる
いわゆる作家さんが、
どんな生活をしてどんな人間性を持ち、
何を信条としているか、みたいなのは、
実はあまり興味ない。

というか、
それを知らないで作品だけを
楽しみたいと思っているところがある。
知ったら楽しめなくなっちゃうような
気がしてるんです。

で、この『猫を棄てる 父親について語るとき』。

知ったら楽しめなくなるかなと思いつつも、
読んじゃいましたが、
これくらいならば大丈夫でした。





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