2020年5月19日火曜日

『銀河の片隅で科学夜話』(全卓樹)読みました。


確か山田正紀さんの短編に
こんな話がありました。

(いつものことながら、
 記憶はあいまいで別の人の
 作品かもしれません。
 いや、ぼく自身が学校の創作課題とかで
 書いた話かもしれません
 ……あ、それはないか、
 こんなSFチックなものが出せるだけの
 想像力や創作力の持ち合わせはないので)

海の中から小さな何かが空に向かって
飛び出していく現象が発見されて、
みんなが何だ何だと騒ぎ出した。

ちょっと見には、
飛び出しているというよりも、
その一帯だけ雨が降っているように
海面から細かなしぶきが
たくさん上がっている。

研究者が調査してみると、
飛び出しているのは巻貝の一種で、
形も大きさもちょうど
お菓子のたけのこの里のよう。

その小さな三角ロケット型巻貝が、
本物のロケットみたいに
海底の発射台というか砂地から
空に打ち上がる。

そして行き着く先も、
どうやら本物のロケットみたいに
大気圏を突破して
宇宙にまで達している模様。

貝殻には宇宙に出ても平気な
耐性があることもわかった。

どうやら彼らは
地球から飛び出すように
進化していったのではなかろうか
と議論になって……みたいなお話。

で、この『銀河の片隅で科学夜話』。

世代をついで大陸を渡っていく
蝶の話が紹介されていました。
人間が宇宙に行ったときの
様子に重ね合わせて。

面白いです。





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