2020年5月14日木曜日

『植物はなぜ毒があるのか』(田中修/丹治邦和)読みました。


おぼろげな記憶によると、
ぼくはこれまで
「辞書」に分類される本を
最初のページから最後まで
通しで読んだことがあります。

確か1冊だけ。

ストーリーがあるわけじゃないし、
ひとつのテーマに沿って
解説しているわけないじゃないから、
読むのはしんどかった。

でも、誰かと我慢比べをしたとか、
賭をしたとか、何かの遊びで負けて
罰ゲームさせられたとかで、
とにかく最後まで
目を通さなきゃいけない
おバカな理由があったんです。

そんな事情はともかく、
数カ月単位の時間をかけて、
なんとか最後までたどり着いた。

だから、
「やったー!読み終えた」という
達成感みたいな開放感みたいな、
ぼくもやればできるじゃん的な
気持ちだけはよく覚えています。

そして、
その感情だけが強く残ってしまい、
何の辞書を読んだのか、
そこにどんな項目が書かれてあったのか、
なんていう本来ならば、
その後の人生を豊かにしてくれるだろう
満載の知識は、
まったく身につかなかったんです。

まあ、今読んでる小説だとか
評論だとか雑学本だとかだって、
3日ももたずに、記憶回路から
削除されているようですけど。

自動削除の機能は
作動させないようにと、
おでこ辺りをツンツン叩きながら、
言い聞かせてはいるんですけどね。

で、この『植物はなぜ毒があるのか』。

辞書ではないのに、
辞書みたいな書き方だと思いました。





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