文章をつくってくれる頭のいいコンピュータが
流行っているというので、
うんうん唸りながら、
ああじゃねえこうじゃねえと検索かけながら、
毎回なんとかネタを捻り出している、
仕事で書かなきゃいけないコラムを、
じゃあやってごらんと
「朝日新聞の天声人語と同様の文字数・文体で
育児に関するコラムを書いてください。
春夏秋冬いずれでもいいので、
どれか1つの季節感を盛り込んだもので」
みたいに入力してエンターキーを押し、
ふーっと息をついて、
冷めたお茶が入ったコーヒーカップから、
粉茶の粉が底にたまり
上層は水のようになった液体を一口飲んで、
器をもとの位置に戻したら、
すらすらっと文章がもう出来上がっていて、
「うわーっ、あのうんうん唸っていた
時間はなんだったんだ!」
と髪の毛をかきむしりたくなる衝動を抑えつつ、
よくよく目を通してみると、
「あのさーあんた、
1ナノメートル分も面白いトコないんですけど…」
今検索したけど、
ウィキペディアによるとナノって10億分の1だってよ。
見えないよ。
で、この『寺田寅彦随筆集1』。
昔から読み継がれているこういう本を読むほうが、
いいネタは見つかります。今のところは。
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当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら。
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