2015年8月31日月曜日

『眠狂四郎無頼控(一)』(柴田錬三郎)読みました。

去年くらいだったかな、
木枯し紋次郎がマイブームになったのは。

「あっしには、かかわりのないことでござんす」
のセリフ通り、紋次郎さんは、
あらゆることに無関心な虚無キャラ。

それでも、
周囲から何だかんだのちゃちゃが入って、
無関心を通せなくなり、
しょーがない感じで腰を上げて、
ばったばったと切り倒す。

なので、紋次郎シリーズのキモは、
虚無な人が、どうして一肌脱ぐになったのか、
ってところにあるような気がします。

理由がしっかりしてないと、
虚無キャラじゃなくなっちゃう。
それじゃ、単なるお人好しとか、
熱血漢の正義の味方。

で、この『眠狂四郎無頼控(一)』。

紋次郎さんと同じで、
眠狂四郎さんも虚無キャラって感じでした。
「かかわりないことでござんす」
と言わせても、何の違和感もない感じ。

なのですが、
「どうして一肌脱ぐのか」の理由が、
ぼくには、よく読み取れなくて、
ちと欲求不満でした。
とりあえず、続きの二巻を読んでみます。



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