2014年1月29日水曜日

『里山資本主義』(藻谷浩介/NHK広島取材班)読みました。

進路とか将来とか人生とか、
いろんな悩みがぽこぽこと
出てきては消えていた若かりし頃。
会話の相手が誰だったか忘れちゃったのですが、
たぶん同年代の友だちと、こんな話をしました。

「オレ、海外青年協力隊に入っちゃうかも」(友だち)
「おーイイんじゃない! 行け、行っちゃえ!
 ──で、どこ行くの?」(ぼく)
「お前、海外って響きだけでイイっていったろ。
 旅行いくわけじゃねんだよ。
 オレ、アフリカとかに行って井戸掘るの手伝う。
 あっちじゃ、子どもたちが1時間も2時間も歩いて
 1日分の水をくみに往復してる。
 そんな村に井戸をつくってあげる」
「ほー井戸。でもさ、その子たち、
 水くみに行けなくなっちゃうよ」

水くみ作業のつらさなど
まったく知らない脳天気なぼくは、
井戸ができちゃうと、
子どもたちの楽しみがなくなっちゃうんじゃないか、
とアホなことを考えていたんです。

で、この『里山資本主義』。

若かりし頃の脳天気なぼくが考えていたことは、
あながち間違ってはいないかもって思えた本です。
良い本でした。


里山資本主義  日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)
藻谷 浩介 NHK広島取材班
角川書店
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