2019年7月23日火曜日

『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』(大島真寿美)読みました。


ここでも何度か紹介している
『理科系の作文技術』(木下是雄)は、
自分の書くものが
なんとなくぎこちなく感じてくると
読み返す文章作成のノウハウ本です。

その中に、ページの白っぽさを
意識して書きましょう
ってくだりがあるんですが、

ぼくは今まで、
「そうはいっても、
 実例はそんなにないんじゃない」
と思ってました。

白っぽさとは、
文章の中の漢字の比率を
上げないようにするという意味です。

一般的に漢字は平仮名より画数が多く、
見た目が黒っぽい。
それをたくさん使っちゃうと、
紙面が黒々してくるので、
そうならぬよう、平仮名を多くして、
なるべく白さを残して、
ごちゃごちゃとしてた圧迫感を
持たせないようにするのがよいと。

とはいえ、
平仮名ばかりだと、
言葉の句切りがハッキリしなくなり、
逆に読みにくい文章に
なっちゃうような気がして、
だから、「これだ!」っていう、
白っぽさが目立つ実際の文章を
見てこなかったように思うんです。

で、この『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』。

実例ありました。
それでも読みやすいから不思議。





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