2016年5月13日金曜日

『陰陽 鬼龍光一シリーズ』(今野敏)読みました。



作品をほめる言葉に
「深い」とか「厚みがある」とかが
よく使われます。

でも、
反対語の「浅い」や「薄い」なんかも、
そんなに捨てたもんじゃない
と思うんです。

だって、
浅いのがずっと続いている海岸
(つまり遠浅)は、
海水浴には絶好の場所でしょ。

遺跡を掘る作業では
いきなり深くスコップを差し込んだら
埋まってるモノをダメにしちゃうから、
浅く土をすくうほうがいいでしょ。

金魚すくいだって、
「水面近くの浅い所の魚をねらって、
 なるべく水平にヒョイっとやるんだよ」
って、縁日にいた
どこかのお兄ちゃんが言ってたし。

んで、薄いほうが良いものは、
もっとたくさんある。

昔は手を伸ばしても
抱えきれない程の
奥行きがあったテレビは、

今じゃ親指と人差し指で
つまめるくらい薄くなり、
場所を取らなくなったし、

丈夫で破れなければ
避妊具だって薄いほうが快適だろうし、

「薄くても吸収力は抜群!」
なんてことをウリにしている
商品だってあるし。

で、この『陰陽』。

それなりに面白かったです。
(あ、前回と同じ感想だった)



陰陽 鬼龍光一シリーズ (角川文庫)
今野 敏
KADOKAWA/角川書店 (2016-01-23)
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