そんなに大ファンってわけじゃないけど、
ちょこちょことSFの作品は読みます。
でも、今まで読んだものは、
どれも重たくてなんだか深刻なんです。
『2001年宇宙の旅』にしても『1984年』にしても、
小松左京さんにしても、
もしかしたら星新一さんにしても。
SFのジャンルを隅から隅まで
読んでいるワケじゃなく、偏った読み方を
しているからかもしれないんですが……。
だから心のどっかで、
SFで軽いのを求めていたのかもしれません。
軽いっていっても、単に軽いだけじゃなく、
軽くても深いのが欲しい。
ないものねだりで、わがままちんです。
でも、この『ふわふわの泉』。
タイトルのとおり、軽い。軽いのに深い。
いやいや、ぼくが欲しかったどんぴしゃのSFでした。
でもね、自分勝手で飽きっぽいぼくは、
もう少し時間がたつと、
「浅いのに広いのが読みたい」なんて、
だだこねるんですよ。きっと。