2012年8月7日火曜日

『ミレニアム2 火と戯れる女(上)』(スティーグ・ラーソン)読みました。


主人公がこれといった特徴のない
薄っぺらのキャラクターだとしても、
それを取り巻く登場人物たちが
エッジのきいたキラキラ光る人たちであれば、
面白い物語になります。

だって、ちょっと前に読んだ
『桐島、部活やめるってよ』なんかは、
タイトルに出てくる桐島くんを主人公だとすれば、
その主人公自体が、
物語の中に、一度も姿を現さないんですから。
薄っぺらのキャラどころか、影も形もない。
それでも本は面白く、映画化もされちゃってる
……って、たとえが少しムリくりって気もしますが。

んで、そうはいっても、
主人公そのものがとてつもなく強烈で、
キラ星の周囲キャラたちを飲み込んじゃうような
ブラックホール的キャラクターだったとしたら、
薄っぺら型主人公のお話より、
がぜん面白くなります。
はまります。

えーっ、結局「強烈キャラが主人公の物語は面白い」。
それが言いたいだけだったんですけどね。

で、この『ミレニアム2 火と戯れる女(上)』
主人公、ブラックホール的です。

下巻はこれから読むんですが、うずうずです。
この上巻の後半部分からは、
主人公が出てこなくなっちゃってるんで、ここ2、3日は、
恋人に会えないような、もんもん状態です。

ミレニアム2 火と戯れる女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
スティーグ・ラーソン
早川書房
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