ホントはそんなに力を入れなくてもよいはずなのに、
なぜか力んでつくちゃうのが作例です。
パソコン解説書というと、
操作しているトコの画面ショットに引出線を引き、
「ここをクリック」みたいな説明文で構成するのが大半です。
へたすると、十数ページつくり終わって、
入力したテキストを見直したとき、
書いた文字が「ここをクリック」だけだった
ってこともあります。
もちろん、どこをクリックするのか、
それをキチンと指示するのにとても神経を使うんですが、
それって、あまりクリエイティブな作業じゃない気がしてきて、
それならば、ってことで、
作例を載せる画面ショットのほうで
欲求不満を解消しようかな、
なんてアホなこと考えちゃうんです。
文章作成ソフトの解説書なら、
「ここをクリック」とかの引出線の後ろに隠れている文章を
泣かせる物語にしちゃったり、
画像編集ソフトの解説本では、
ライティングなんかを懲りに凝った芸術チックな写真を撮り、
それを作例にしちゃうとか。
表計算ソフトだと、
学校の成績表の集計を作例にして、
今まで勉強ができなかった子どもが
徐々に成績が上がっていくような裏ストーリーを加えたり。
これ、内輪ウケなのかもしれないけど、結構評判いいんです。
で、この『伝わる! 文章力が身につく本』。
うんうん、そうだよね。
正しい文章って、そんなふうに書くべきだよね
って教えてくれる本でした。
でも、そんなこと求めるほうが悪いんだけど、
作例が面白くありませんでした。
作成がつまらないほうが「伝わる!」のかもしれません。