2011年4月1日金曜日

原始人と呼ばれています。

『大いなる遺産(上)』(ディケンズ)読みました。

ぼくは、単に鈍感なんだろうとつくづく思ったのが、
今回の東北関東大震災です。

決してキモが座っているとか、度胸があるとかではありません。
実は、東京で震度5とかの揺れでも、そんなに怖くなかったんです。
それよりは、ジェットコースターのほうが怖い。

会社の仲間やカミさんなんかはビクビクで、
その後に続く余震でも過敏に反応して、
神経をすり減らしている様子なのに……です。

最初の揺れは会社にいたときだったんですが、
それがおさまったとき、
鈍感で不謹慎なぼくは、青い顔をしている仲間に、
こんな場違いなこと言ってました。

「はじめ人間ギャートルズみたいな原始時代の人たちは、
誰も地震の揺れを怖がらなかったんだって。
そんな記事をなんかで読んだことあるよ。
だって原始時代は、
倒れてくる家具も建物もなかったから別に危険じゃない。
ちょっとしたイベントみたいに楽しんでいたんじゃないか
って書いてあった」

すると、
「お前も一緒じゃわい! 原始人か!」

「単に鈍感」というのは、
つまり現代社会に適合していない原始人だ……ってことのようです。

さて、この『大いなる遺産(上)』。
上下巻で1つのお話になっていて、その半分だけ読み終えました。

下巻に入って、その後の展開次第で面白くなるのかもしれませんが、
この上巻しか読んでないぼくは、
なんでこれが100年以上も読み継がれてるンだろうと
不思議に思っちゃいました。

つまり、地震で怖さを感じなかったように、
上巻だけの物語では、
ぼくの気持ちは敏感な反応を示さなかったんです。

ということで、下巻に期待です。

大いなる遺産 (上巻) (新潮文庫)
ディケンズ
新潮社
売り上げランキング: 30158