ぼくは、単に鈍感なんだろうとつくづく思ったのが、
今回の東北関東大震災です。
決してキモが座っているとか、度胸があるとかではありません。
実は、東京で震度5とかの揺れでも、そんなに怖くなかったんです。
それよりは、ジェットコースターのほうが怖い。
会社の仲間やカミさんなんかはビクビクで、
その後に続く余震でも過敏に反応して、
神経をすり減らしている様子なのに……です。
最初の揺れは会社にいたときだったんですが、
それがおさまったとき、
鈍感で不謹慎なぼくは、青い顔をしている仲間に、
こんな場違いなこと言ってました。
「はじめ人間ギャートルズみたいな原始時代の人たちは、
誰も地震の揺れを怖がらなかったんだって。
そんな記事をなんかで読んだことあるよ。
だって原始時代は、
倒れてくる家具も建物もなかったから別に危険じゃない。
ちょっとしたイベントみたいに楽しんでいたんじゃないか
って書いてあった」
すると、
「お前も一緒じゃわい! 原始人か!」
「単に鈍感」というのは、
つまり現代社会に適合していない原始人だ……ってことのようです。
さて、この『大いなる遺産(上)』。
上下巻で1つのお話になっていて、その半分だけ読み終えました。
下巻に入って、その後の展開次第で面白くなるのかもしれませんが、
この上巻しか読んでないぼくは、
なんでこれが100年以上も読み継がれてるンだろうと
不思議に思っちゃいました。
つまり、地震で怖さを感じなかったように、
上巻だけの物語では、
ぼくの気持ちは敏感な反応を示さなかったんです。
ということで、下巻に期待です。