2018年9月20日木曜日

『すごい葬式』(小向敦子)読みました。


小説を読んでいると、
たまにボキャブラリーの少ない
キャラクターが出てきて、
「すごい!すごい!」
を連発することがあります。

そんなときはたいてい、
キャラ登場の前後で、
〈タカシは表現力が米粒サイズだから、
 何を見ても「すごい」しか言わない〉
などと地の文で説明していたり、
〈「すごい」という言葉しか
 知らないのではないかと思える
 サッちゃんの語彙力のなさに、
 なぜか私は憧れる〉
などと別キャラに語らせたりしてます。
ようするに言い訳ですね。

「すごい」という
オールマイティな言葉は、
安易に使ってはいけない
という不文律みたいなしばりがあって、
それをあえて使うんだから、
説明しておくよ。
というか、
作者の自分が使っているんじゃなく、
あくまで登場人物が使っているんだからね、
そこんとこ誤解しないでね。
ってことでしょう。

で、この『すごい葬式』。

とはいえ、
タイトルに使うのはOKでしょう。
そういう書名は結構流行りだと思うし、
「葬式」と組み合わせたときの
インパクトもなかなかある。
んで、さらにサブタイトルで
「笑いで死を乗り越える」。

そんな表題にひかれただけの理由で
買っちゃっう人は結構いるんだろうな、
ぼくみたいに。





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