佐藤賢一さんの『小説フランス革命』を
読んでいるときに、
「ぼくってひょっとして頭がいいのかも」
と感じることがよくありました。
フランス革命なんて歴史的大事件だから、
王様、お姫様、従者、大臣、
議員、革命家、街の商売人などなど、
実に色んな人物が登場して、
それぞれの思惑が、
ごちゃごちゃとあちこちに絡み合って、
時代が流れていく。
それを確か20巻くらいの
長編小説にまとめたのが、
佐藤賢一さんの作品で、
ぼくはそれをワクワクしながら
読み進められたんです。
あんなにたくさん登場人物がいて、
それぞれが派閥とかつくって、
ロマンスなんかもときどき出てきて、
物語の構図は
複雑多岐になっているのに、です。
自分の勝手な思い込みや、
忘れちゃっう部分もあったんだけど、
きちんと筋は追えて、楽しめた。
だから、
それだけ複雑な構成を覚えられて、
理解できていたぼくは、
頭がいいんじゃないかって。
でも!
それは勘違いに決まってる。
作者が巧いからに違いないんです。
で、この『中原の虹(2)』。
描かれている舞台は、
フランス革命と同じようなの中国の動乱期。
絡み合っているけど、
楽しめちゃってます。
……ぼく頭いいのかな。
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