2016年2月10日水曜日

『残り全部バケーション』(伊坂幸太郎)読みました。



好物の食べ物に手をつけずに、
ほかの料理から食べていったり、

本当は好きな女の子に
いじわるばっかりしたり、

良い製品で値段もそこそこ安いから
「よし買うぞ」って
腹づもりはできているのに、
売り込みの営業マンに
つっけんどんな態度ばかりみせたり。

それらのときは素直に、

「これ美味しいよね」と言って
ガツガツかき込んだり、

ジェントル対応で
即座にコクっちゃったり、

「いい提案してくれたね!
 君は本当に頼りになるよ!」
などと営業マンをべた褒めして
いい気分にさせてあげたり

……って感じの身の振り方をすれば、
気に入ったものを
手に入れるのにプラスして
気分もるんるん
明るくなるんだと思います。

わかっちゃいるんです。
でも、スーダラ節のように
「わかっちゃいるけど……」な、
へそ曲がり根性がどうしても顔を出す。

この作家の作品は、
どれを読んでもハズレなし、
絶対に面白いって
わかっちゃいるものに対して、
なぜか手を出さない。

そんな作家さんが数人います。

本当はへそ曲がり根性に
奥のほうに引っ込んでいて
もらいたいんですけどね。

で、この『残り全部バケーション』。

ぼくのへそ曲がり根性の
対象になっている一人、
伊坂幸太郎さんの作品。

いやあ、面白い!
面白いっすわ。



残り全部バケーション (集英社文庫)
伊坂 幸太郎
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