2014年7月2日水曜日

『暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり』(吉本佳生/西田宗千佳)読みました。

一つの会社が市場を独り占めしちゃうと、
その会社は消費者のことなんか考えず、
好き勝手に値段を上げたり、
利益を出すため粗悪な商品をばらまいたりしちゃう
……だから、きちんとした競争の場を
つくっておきましょう、
戦う相手がいる状況にしておきましょう
っていうふうになってますよね、今の世の中。
たぶん独占禁止法ってルールが、
それを明文化しているんだと思います。

確かにネットの接続なんかは
いろんな会社が出てきたからなのか、
ものすごく安くて速くなったし、
携帯電話の料金もお父さん犬とかが出てきてから
安くなったような気がするし、
競争があるとそれぞれの会社ががんばるようです。

ただね……ぼくは、競争があまり好きじゃないんです。

だから、競争がなくても、会社(というか、みんな)が
がんばれるものはないのかなって思ったりします。

マンガとかで目の前にニンジンをぶら下げられた馬が
一生懸命走るシーンがありますよね。
今は会社の前に「競争」がぶら下げられている。
そのぶら下げるものをほかのものに変えられないかな、
例えば「笑顔」とか(自分で言っていながらちょい照れます)。

テレビでも新聞でも本でも、経済社会をよくするには
「どうやって正しい競争のシステムをつくればよいか」
という議論が中心になっているような気がします。
でも、ぼくは競争そのものを
別のものに置き換える手段を考えたいんです。

で、この『暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり』。

競争と同じで、お金も何かに置き換えられないかなと
ときどき考えます。
もしかしたら、この「ビットコイン」って
置き換え候補になるのかもって期待して読んだ本です。
……残念、やっぱ中身はお金でした。


暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり (ブルーバックス)
吉本 佳生 西田 宗千佳
講談社
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