2013年7月19日金曜日

『狐笛のかなた』(上橋菜穂子)読みました。

去年から今年のはじめにかけて、
小野不由美さんの「十二国記」シリーズが
マイブームでした。
品格がありながらも読みやすい文章を、
ため息つきながら、ごりごり読み進めていました。

でも、
そのシリーズ最初の本(本編のサイドストーリー)
である『魔性の子』を読んだのは、実は数年前。
んで、そのときは、それほどいいとは思わなかったんです。
続きの本編を読もうという気も起きず、
ぜんぜん見向きもしなかった。

そうこうするうちに、
<日本のファンタジーでは「十二国記」が最高峰>
みたいな紹介記事をどっかで目にして、
「いやいや、ホントそう?」と、
疑いの心で本編の1冊をめくってみると、
疑いの心なんてどこへやら、
十二国ワールドにどっぷり、ずっぽり。

で、この『狐笛のかなた』。

日本のファンタジーで「十二国記」と肩を並べる
「守り人シリーズ」の上橋菜穂子さんの作品です。
小野不由美さんのときと同じようなステップを踏んで、
まずは、シリーズ本編の作品じゃなく、
その周辺から攻めてみようかなと思ったのでした。
んで、この本が、それほどいいと思わなくても、
本編突入しようかなって。

……その思惑、見事外れました。
だって、よかったんだもん。
「よくなくっても」じゃなく「よかったから」すんなり突入です。
速攻でぼくの購入本リストに
「守り人」本編を1冊目入れちゃいました。
(昔、その1冊目だけ読んだことある気がする
 ……のは、このさい忘れます。
 本棚にあってもダブりで買います)



狐笛のかなた (新潮文庫)
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上橋 菜穂子
新潮社
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