2012年5月18日金曜日

『木枯し紋次郎(一)赦免花は散った』(笹沢佐保)読みました。


会社で一緒に働いている仲間のカンちゃんは、
自他共に認める映画マニア(自称:シネフィル)です。
1年は365日ですが、
その日数と同じくらいの年間映画鑑賞本数を
学生時代からキープしています。

でも、それだけの数を観ていると、
やはり観たことを忘れてしまう映画もあるようです。
初めて観る映画だと思って、客席に座り、
映画が始まってしばらくしてから
「あっ、この場面、観たことある。
……そうだ、この映画、前に観たわ」
と気づくこともあるって言ってます。

で、この『木枯し紋次郎(一)赦免花は散った』。

紋次郎シリーズって100話ほどあるそうで、
その最初の5話が入っている本。
少し前に、
100話の中から20編の傑作を
選んだ本(上下2巻もの)を読み、
はまってしまい、これは全部読まないと
うずうずが収まらないと思って
手に取ったのが
『木枯し紋次郎(一)赦免花は散った』でした。

この中には、
傑作選ですでに読んじゃった話も入っているんですが、
それはそれで結末を知っていても面白い。
さすが紋次郎。

んで、実は、
「おっ、この話は読んでないな、わくわく」
と読み進めた話が、
3分の2ほど読んだトコで、
「あっ、読んだわ」と気づいちゃったのもあったんです。
最初に読んでからまだ1カ月もたっていないのに……。
シネフィルのカンちゃんの鑑賞本数ほど
本を読んでいるわけでもないぼくなのに……。
まあ、それでも面白かったんですけどね。
紋次郎はぼくの軟弱な記憶力をものともせずに、
ずどんと胸にぶつかってきます。
今、シリーズ2巻目を読んでます。

木枯し紋次郎 (一) 赦免花は散った (光文社文庫)
笹沢 左保
光文社
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