好きな作家の京極夏彦さんが、
小野不由美さんの『屍鬼』って作品のパロディを書いていて、
このパロディはそれなりに笑えたので、
ほんじゃあ本家本元もって思い『屍鬼』を読んだら、
なんとまぁ、とてつもない怖いお話。
小野不由美さんが、
スティーブン・キングの『呪われた町』が好きで、
そのオマージュとして書いた吸血鬼の話でした。
そんなつながりで、一番おおもとの『呪われた町』を読んだら、
小野さん作品のほうが、だんぜん怖くって、
うわっ、この人すごいって思ったのが、3年くらい前。
それなら、小野さんのラインナップを
つぶして行かなきゃダメだろうと、
手に取ったのが『黒祠の島』って作品でした。
でも、『屍鬼』にはかなわなかった。
それでちょっとめげて、
以降、小野さん作品に触れてなかったんです。
そして今、やっぱもうちょっと読んでから
判断しようかなって感じ始め、読んだのがこの『魔性の子』でした。
でも、やっぱり……。
『屍鬼』が上でした。
つくった年代順に並べると、
『魔性の子』『屍鬼』『黒祠の島』になるようで、
経験を積み上げるに従って完成度の高い作品ができるわけではないのかな、
なんて思っちゃいました。
とはいえ、人には好みってモンがあり、
どれが一番いいのかなんてのは、人それぞれなんですよね。
まぁそれでも、とりあえずぼくの場合、
次に小野不由美さんの作品に触れるのは、3年後くらいかな。
結局、今回も作品の内容には触れてないけど、まっいいか。
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