好みは人それぞれで、何をいいと思うか、
どれが合わないと感じるかは
違っていて当然です。
だけど、みんなが「これグット!」
と言っている作品を、ぼくだけが
「そうかな、しっくりこないんだけど…」
と考えてしまうのは、ちょっぴり寂しくもあります。
へそ曲がりであることは
認識しているつもりなんですけどね。
まあ、それだから、
なんたら文学賞受賞作なんて
惹句に乗せられて読んでみた作品が、
「えーっ、なんでこれが?」となると、
次からは同じ著者さんのものには
手を出さなくなる。
多くの人が評価しているのに、
それとは違う印象を持ってしまった経験は、
何度も繰り返さないほうが精神衛生上いいから。
ですが、
ぼくのもう一つのチャームポイントである
軟弱な記憶力のお陰で、
好み不適合ボックスに入れたはずの著者さんの本でも、
何かの拍子に手に入れて、
ページをめくっちゃうことがしばしばなんです。
で、この『三人の悪党─きんぴか(1)』。
確か浅田さんの名前は
昔あのボックスに入れた気がします。
でもいつの間にか浅田本が
本棚の1列を占領してる。不思議です。
**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら。
**********************