標識や看板などに書かれた文字は、
「読むぞ」って意識しなくても、
目に入った途端、勝手に頭の中で読解されて、
意味がわかります。
毎日毎日、
日本語を使って暮らしているんだから、
好き嫌いに関係なく、
そんなスキルが身についてきます。
「止まれ」ってあれば、
走るんじゃないのはわかるし、
「味自慢!天ぷらそば」ってのぼりを見たとき、
新型スマホの特売はイメージしません。
でも、それがアルファベットだと、
一般的な日本の人は(というか少なくともぼくは)
そんなに瞬時には読解できません。
「PEACE」とプリントされたTシャツを見ても、
その意味まではたどれずに、
一種のデザインのように
脳みそを素通りしちゃいます。
でもそれがもし「平和」と書いてあったら違う。
意味が頭の中に押し寄せてきます。
(あ、関係ないけど、「COOL GUY」を
「冷奴」と訳したって小話思い出しました)
とまあ、そういうことで、
日頃親しんでいるものは、
すすすーっと頭の中に入り込んでいくんだけれども、
馴染みのないものは、理解するのにも時間がかかる。
薄馴染み難浸透の法則とでもいいましょうか。
そしてぼくの場合は、
長めの文章や物語なんかもその法則に従うようで、
自分の守備範囲の内容は即座に染み込み、
逆は一生懸命脳みそをぐるぐるさせる必要があります。
で、この『庶務省総務局KISS室 政策白書』。
即座染み込み半分、ぐるぐる半分の割合でした。
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当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら。
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