2022年4月7日木曜日

『ぼくはテクノロジーを使わずに生きることにした』(マーク・ボイル)読みました。


スマホもインターネットも
パソコンもなかった高校時代。
男女交際の定番ツールといえば交換日記でした。

ぼくもやってました。

書いた内容は覚えていないけど、
シャーペンでかりかりかり文字を埋めてました。

その頃は、いい文章に仕上げようとか、
しゃれた言い回しをしようとか、
哲学的論考をまとめ上げよう
なんて考えはまったくなく、

思いつくまま指が動くまま、
息をするのも忘れてるんじゃないか
ってくらいの勢いでミミズののたくり文字を
並べていった気がします。

確か2〜3日交代で互いに書いていたんですが、
1ページほど丸い女の子文字が
したためられて返ってくるノートに、
ぼくは10ページくらい
判読不能なぐちゃぐちゃ文字を記してました。

思えば、そのときに、
自分は文章をつくるのが好きで得意で
人よりも速く書け、これを生かした職業につけば
大成間違いなしなどと勘違いしてしまったから、
今のぼくがあるのかもしれません。

あの頃は、頭で考えるよりも前に、
ノートの上の文章が出来上がるような
気がしたもんです。

で、この『ぼくはテクノロジーを使わずに生きることにした』。

著者さんは、テクノロジーじゃなく鉛筆で、
もとの原稿を書いたそうです。
だから書くスピードが遅かったと。

ぼくはパソコンのテクノロジーを使っても、
青春時代の速さには追いつけてないようです。
ちなみに交換日記の相手は、
今、毎日お弁当をつくってくれています。




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