2020年9月9日水曜日

『太宰治の辞書』(北村薫)読みました。


人の偉さは
年齢によって
決まるもんじゃない
のは知ってます。

バカボンのパパは41歳なのに、
はじめちゃんは
まだ赤ちゃんですから。

それでも実際の人と対面するとき、
上記バカボンの法則は
頭から飛んでしまい、
無条件で「年上だから偉い」と
感じてしまいます。

もちろん、
長幼の序っていうんでしょうか、
常識として
知らぬうちに身体に
しみついちゃっている
礼儀の習慣みたいなのも
あるんでしょうが、
そんな決まり事とは
違う次元のしばりが、
ぼくの中のどっかにあるようです。

そして性別も、ぼくにとっては
年齢と同様の効力を発揮します。

子どもは別にして
一般的に女性と呼ばれる人を
前にすると、もう脊髄反射的に、
この人は
「賢い」「偉い」「優れてる」
なんて思っちゃうんです。

だから女性に対し
紳士的に教え諭すような態度がとれる
男性はうらやましくて。

あっ、そうえいば、
高校時代の先生は
みんな女生徒に対して、
そういう接し方をしていたな。

で、この『太宰治の辞書』。

「円紫さんと私」シリーズ。
円紫さんは《私》に対し、
今言ったような紳士な接し方をします。
そんな人物を、よく書けるな
と思ったら、著者の北村さんは
昔、高校の先生をしていたらしいです。





**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************