2020年9月7日月曜日

『三体2 黒暗森林(下)』(劉慈欣)読みました。


ちょっと前、
新しく読む本のストックが乏しくなり、
積ん読本が品切れになったときに
備えておこうと、本棚の中から
「次に再読するならコレ」を
決めておくことに思いました。

そんなに大きな本棚が
あるわけじゃないけど、いや、
少ないスペースしかないからこそ、
前後2列になって
裏に隠れているのがわんさかある。

そんなのをひっぱり出しながら、
どれにしようかななんて
ニタニタしながら至福の選択時間を
過ごしていたんです。

そこで、ふと目に止まったのが、
全部揃えようと企みながら
最初の3巻くらいで
止まっていた山本周五郎全集。

すべて集めると
たしか30巻ほどになるヤツです。
そうでした。昔はよく読んでました。
周五郎さん。

知ったのは黒澤映画の
原作だったからじゃないかな。

すぐパッと思い浮かぶのは
『樅ノ木は残った』です。
(ふー、やっとこの題名にたどりついた。
 じつは今までの
 四百字詰め原稿用紙1枚分くらいの文章は
 このタイトルを出すための
 前振りだったんです。
 いきなりだと唐突かなぁって、
 読む人に配慮したつもりが、
 もう書き過ぎな気がしてきて、
 ここらで終わってもいいかと
 思えてきました。
 それだと枕だけの落語だな。
 だと怒られるので、もちょい)

物語の流れを
しっかり覚えているわけじゃないけど、
あの主人公は周りのみんなに
「自分は裏切り者である」
と誤解させることで、
おっきな良い行いをしたんですよね。
そんな人物、素敵だな。

で、この『三体2 黒暗森林(下)』。

そう考えると、このSFには周五郎節も入ってます。





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