2019年12月10日火曜日

『精神科は今日も、やりたい放題』(内海聡)読みました。


人の手でつくり出したモノは、
自然にできていった
既存のモノに対して、
何かしら悪さをするって宿命が
あるのかもしれません。

例えば、フロンは、
それまで冷蔵庫なんかで使っていた
冷媒のアンモニアに代わる物質として
つくられたらしいけど、それが、
地球の周りにあるオゾン層とやらを
壊しちゃうみたい。

毒性のあるアンモニアじゃなく、
無毒・無臭で燃えないフロンが
できたときは、みんなが
「こりゃいいぞ」と、
つくりまくり使いまくったらしいけど、

あにはからんや、
地球規模の問題を抱えていた。

例えばプラスチックは、
木材や金属なんかより扱いやすく
加工しやすくて、
人類最大の発明なんていう人もいる。

電子部品の基板から
コンビニのレジ袋まで
今や1日たりとも
プラスチックに触れない生活を
することはできない感じ。

でも、なんだか海に
そのゴミがうじゃうじゃあふれて
いるようで…。

例えば、特定の症状に効くからと、
成分を抽出してかためてつくった薬は、
その特定症状に効くけれど、
ほかの正常なあちこちにも効いてしまい、
つまりは副作用に悩まされる。

フロンにプラにクスリに
あれやこれ全部……。
宿命なんでしょうか。

で、この『精神科は今日も、やりたい放題』。

怒っているなこの本。
そこがチト怖いけど、
精神科ってのも人の手で
つくり出されたモノなんだろうな、
と思いました。





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