2019年11月26日火曜日

『秋暮の五人』(今村翔吾)読みました。


片道6キロのランニング通勤も、
常にヘロヘロ状態ながら9年目。

走り始めたのがちょうど
あの地震のちょっと前だったので、
テレビやらなんやらが、
節目の時をその度ごとに
数えてくれます。

とはいえ、
9年間走り続けても、
体力的に向上した実感は
まるでありません。

ランニング通勤開始後、
最初の2〜3週間は、
「もう死んじゃう」
と思えるほどキツかったけれど、

それを過ぎても、
「もう死んじゃう」
と思わなくなっただけで、
キツさは変わらず、
今もキツさは同じです。

そして、そのキツさが、
コースの途中で強くなったり
弱くなったりする波の形も
ほとんど変わりません。

パッと思い浮かぶのは、
残り1キロ地点で、
(5キロ走ったくらいのトコ)
一旦キツさが和らぐ時間があること。

ほんの2〜3分、
100メートルもない距離ですが、
「あ、ちょい楽になった」と、
魔がさす瞬間があるんです。

そう、あれは「魔」です。

ずっとキツければ、
きっと9年も続けていないのに、
あの魔があるから、
なぜかしら今日も走っちゃう。

もしかしたら今日は、
キツさはゼロで、
オール魔かも、
なんて期待して走っちゃうんです。

で、この『秋暮の五人 くらまし屋稼業』。

シリーズものなのに
この本を抜かして先を読んじゃいました。
それでも問題はないけど、
やっぱ順番は大切ですね。
魔は、それまでの5キロのキツさがないと
出て来ないものです。





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