2019年11月21日木曜日

『ヒトラーの正体』(舛添要一)読みました。


いつだったか、なんかの集まりで
ビンゴゲームをしました。

そのときぼくは、
ガラガラ回して落ちてきた球を拾い上げ、
そこに書かれている番号を読み上げる役。

「はーい出ました32番!
 リーチの人はいる?
 まだ誰もいないの?
 そんじゃ次いくよー!」

なんていいながら、
ガラガラの取っ手を
もったいぶって回していました。

ぼくが番号を読み上げていく姿を、
そこにいるみんなが
固唾を呑んで見ている。

大きな声で番号を告げると、
当たった人もハズレた人も、
普段は見せない熱狂ぶりで反応してくれる。

「あっ、リーチ! リーチ!」
「おしいー! それじゃねーよ、
 なんだよキクチィー!」

そんなのをしばらくやってると、

どうしたことでしょう。

ぼくの中に隠れていた多幸感カプセルが
ポンッとはじけたようで、
とっても気持ちよく
なってきちゃったんです。

それって多分、
ライブで観客を乗せまくって
一体感を感じているロッカーの人とかが
感じるものと同じなんだろうな。

で、この『ヒトラーの正体』。

ミステリー仕立てみたいになっていて
エンタメしている本だと勘違いして
読んじゃいました。
……ぜんぜん、そうじゃなかった。

とはいえ、あのドイツのヒゲの人も、
ビンゴゲームの読み上げ係的な高揚感を
味わっていたんだろうと
想像したりしたぞなもし。





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