2019年10月10日木曜日

『お騒がせロボット営業部!』(辻堂ゆめ)読みました。


伊坂幸太郎さんが、
(この前『クジラアタマの王様』読了)
インタビューだか対談だかで、
絶対やりたくないことを
語っていました(たぶん)。

そのダメな行為とは、
「自分が納得できない
 物語の流れであっても、
 締切に追われ、
 そのまま書き上げてしまうこと」
だそうです。
(たぶん。
 違う人だったらごめんなさい)

でもでも、
ぼくは今まで読んだ小説の中で、
伊坂さんの言うような
投げやりな作品に
出会ったことがないんです。

文章のヘンテコさだとか、
言葉の選び方や並べ方が
しっくりこないとか、
セリフの唐突さだとか、
そういった細かい部分には、
違和感を覚えることはあっても、

物語の流れを見て
「あ、これは、こねくり回して
 深みを出す時間がなかったんだな」
などと感じることはありませんでした。

もしかすると、
そこまで真剣に読み込まずに、
うわべだけさらっと流しているだけな
怠惰な読者ってことかもしれないけど。

なので、
伊坂さんの言う〈作者が納得不足〉の本に
触れてみたいなと思っていたところです。

で、この『お騒がせロボット営業部!』。

もしかして、
そんな本に出会っちゃったかな……
って思える部分が見えた気がしました。

いや、でも違いました。
ベタだけど涙流しながら読んだ箇所もあったし。





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