2019年10月1日火曜日

『八本目の槍』(今村翔吾)読みました。


仕事で雑誌や新聞などの原稿を
書いているせいなんでしょうか。

ひとまとまりの文章の中では、
まず結論を言って、そのあとで、
結論に至る背景とか、
そこから広がる影響とかに
つなげていくって感じの構成に
いつの間にかなっています。

(今書いている感想文もどきの文章は、
 その反動みたいなモンで、
 なんでもいいから普段とは違う
 書き方をしたいと、なるべく素の自分を
 出しておちゃらけてる。
 だから、結論が先に出てくるどころか、
 どこにも見当たらなくなります)

時間のない読者に向けて、
ススッと情報を伝えるためには、
そんな書き方がよいのであると、
誰かに教えられたような気がします。
誰だか忘れたけど。

いや、そもそも教えられたんじゃなく、
文章読本とか記事作成ノウハウとかの本に
載っていたことかもしれない。

ほんで、
そんなふうな書き方に慣れてしまうと、
〈続きは次週のお楽しみ〉みたいな
やり方をされると、
「うわーやだー、早くおせーて」
と頭を掻きむしりたくなっちゃうんです。

で、この『八本目の槍』。

確か去年『童の神』が直木賞候補になり
受賞には至らなかったけど、
これならいけるんじゃないと思いました。
何度も頭掻きむしりたくなったのが、
悔しいけど。





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