2019年6月27日木曜日

『へろへろ』(鹿子裕文)読みました。


半年ほど前、
筋トレをしていてこけてしまい、
右側のこめかみ部分をジムの床に
思い切りぶつけたことがありました。

それから2〜3時間すると
右目の周りが紫色に変色してきて、
まるで試合後のボクサーか、
マンガで描かれる喧嘩したあとの人
みたいになっていました。

そんな顔の有り様は滅多にないので、
すかさずスマホで自撮。
撮ったときは、
飲み会の席なんかでそれを見せ、
みんなを笑わせようと思ってました。

目論見通り、数週間後に
知った顔ばかりが集まる宴会があり、
「そんな感じで、あんなふうに、
 こうやってぶつかったんだぜぇ〜」と、
少し前のスギちゃんのように、
どやどやと自慢したんです。
(そのときはもうアザは消えてます)

そのあと、自撮りの証拠写真を見せました。
すると、みんな顔をしかめ、
「わー可哀想」
「痛かったでしょう」
「もう大丈夫なの?」
など一斉に、ぼくを慰め始めたんです。

ぼくは一人
「えっ、なんでみんな笑わないんだろう」
とキョトンとしてました。

で、この『へろへろ』。

前回の『蜜蜂と遠雷』同様、
文庫で買い直しの再読。
ここに登場する人たちなら、
ぼくの自撮り画像をきっと笑ってくれます。





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