2019年5月30日木曜日

『今昔百鬼拾遺 鬼』(京極夏彦)読みました。


だいぶ前ですが、
パソコンソフトのエクセルの解説本が
とても売れていると、
あっちこっちの出版社の人たちが言い、
「だからつくってよ」と
そっちこっちの編集の人に頼まれて、
どどーっと続けて
つくっていた時期がありました。

でも、その一番最初のときは、
実はぼく、
エクセルなんて触ったことがなく、
見よう見まねでマニュアルを読み、
ネットをぐるぐるして、
締切をにらみつつ嫌な汗をたらしながら、
なんとか1冊にまとめたもんです。

そうやって、
ぐーんとわりと深くまで
一つのことを掘り下げていくと、
次の本は、
すんなり切り口を変えてつくれちゃう。

とはいえ2冊目くらいでは、
まだまだネットぐるぐるなんかして、
とんでもなく時間をかけて
探っていましたけどね。

そう考えると、一旦何かのテーマを
わからないながらも、
コツコツほじほじして身につけた気になると、
最初の一つの仕事だけじゃなく、
もっとつくりたいって思うようになる。

つーか、もったいないから、
覚えたことを使い回したい
という貧乏性みたいなものか。

で、この『今昔百鬼拾遺 鬼』。

少し前に読んだ同じ京極さんの
『ヒトごろし』は、新選組の土方歳三の話で、
その土方エピソードが使い回されていました。
そうはいっても普通の作家には
とっても真似できないような、
華麗なやり方でしたけど。見習いたい。





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