2019年4月11日木曜日

『美女と竹林のアンソロジー』(森見登美彦ほか)読みました。


就職情報誌だったと思うんですが、
その編集担当の人から聞いた話を
ときおり思い出します。

編集さんが過去に仕事を依頼した
ライターさんの話です。

最初にそのライターさんに
発注したときは、
予算が潤沢に使える企画だったそうです。

だから、ギャラは、
相場よりも少し高く支払うことができた。

納品されてきた原稿は、
のぞみ通りの仕上がりで、
依頼するときは初めてのライターさん
だからと少し不安があったけれど、
思い切って頼んでよかったと
思ったそうです。

なので、それほど間を置かず、
次の仕事も依頼した。

でも、その企画は前とは違い、
ギチギチの予算で、
ギャラもかなり少額だったとか。

それでも何とか
やってもらったんだけれど、
上がってきた原稿は、
前回とは月とすっぽん。

とんでもなく
クオリティが低かったといいます。

1行に1つの誤字脱字。
文法も滅茶苦茶で、文意が通らない。
直してもらう時間的余裕もなく、
泣く泣く編集さんが修正したと
ぼやいてました。

あとでそのライターさんのことを
同業の仲間に聞くと、
「そうそう、あのライターさん、
 ギャラによってクオリティ、変わるんだよ」
と言われたんだとか。

で、この『美女と竹林のアンソロジー』。

あ、また読んだ本とは関係ない話で、
文字埋めちゃいました。すんません。

いずれにしてもそのライターさん、
クオリティを器用に上げ下げできるのは、
それはそれで、すごい才能だと思います。





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