2019年2月28日木曜日

『ミスター・メルセデス(下)』(スティーヴン・キング)読みました。


「この小間使いの話はいつまで続くんやろ」
というメールが
万城目学さんから送られ来たと、
森見登美彦さんのブログに書いてありました。

人気作家同士が昔の名作を読んで
感想を述べ合う雑誌か何かの
対談企画があったようで、
題材になったのが
ブロンテの『嵐が丘』。

題材の古典を読んでいる途中で、
万城目さんがぼやき、メールを送った。

ぼくも『嵐が丘』は読んでいないのですが、
たぶん、その小間使いは、
ストーリーの本筋にはそれほど深くは
関係していなくて、それなのに、
その人の過去の人生とかの描写が
延々と続いていたんでしょう。

ありますよね、そういうの。
特に名作っていわれる古典に
多いような気がします。
昔の読者は、
そういう寄り道が好きだったんでしょうか。

で、この『ミスター・メルセデス(下)』。

あります、あります。あちこちに寄り道。
キングさんはほとんどの作品で、
本筋からそれた寄り道があるようで、
そのうろうろ加減がぼくは結構好きです。
少なくとも誰かに
「いつまで続くんやろ」と書いたメールは
送らないと思います。





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