2019年2月13日水曜日

『ゲームの王国(上)』(小川哲)読みました。


高校時代の仲間が集まった会
(メンバーは五十代が大半)で、

当時の恩師(ぼくは直接教わったことは
ないのですが)も来てくれました。
その先生がこんなこと言ってたんです。

「生徒たちと接していると、
 日本語が変わっていくのを
 ライブで実感できるんだよ。
 例えば、きくち君たちの世代は、
 〈大丈夫です〉って言葉を
 〈不要です〉の意味で使わないでしょ。
 
 それが十数年くらい前からかな、
 普通に〈要らない〉を示す単語として
 使うようになった。
 ぐれたヤツとか、内気なヤツとか関係なく、
 みんな同じようにね。
 それが当たり前の日本語になってるんだ。
 面白なって思うよね」

ふむふむ。

確かに、ファミレスとかで
ウェイトレスさんが
コーヒーサーバーを持ちながら客席に来て
「お替わりいかがですか?」とか言ったとき、
少し前までは若者の答えに
違和感を覚えてたわ。

おいおい「大丈夫です」
って違うだろって。

でも、今はコンビニで
レジ袋が不要なおねーちゃんが
「袋、大丈夫でーす」とか言っても、
そのイケイケボディにニヤニヤはしても、
言葉に引っかかることはなくなったわ。

変わっていくんですね。ことば。

で、この『ゲームの王国(上)』。

ありました、ありました。
「大丈夫」。
ウィキペデアによると
著者さんは1986年生まれ。
三十代の前半ですね。
変わっていくんですね。ことば。





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