2018年12月20日木曜日

『ビブリア古書堂の事件手帖 扉子と不思議な客人たち』(三上延)読みました。


カクカクと引っかかる文章を
時々目にします。

どんな文章がスラスラ読めて、
どんな文章が引っかかるのは、
人それぞれ違うと思うんですが、

ぼくの場合は、
語尾に「る」を多用したのが、
どうも苦手です。

語尾が「た」だったら、
連続してもそんなに気にならないけれど、
「る」だと、
首筋とか背中だとか頭の芯のほうだとかが、
ムズかゆくなってくる。

思えば、この前読んだ
『熊と踊れ(上)』も『任務の終わり』も、
結構な割合で「る」が使われていた気がします。

「ぼくは、ヘロヘロでも走った」
と言ってほしい部分が、
「ぼくは、ヘロヘロでも走る」
になっていたりする。

現在形と過去形みたいなことを
厳密に区分すると、
もしかしたらその文脈の中では
「る」が正解なのかもしれないけど、

でもねって感じちゃう。

村上春樹さんの小説の中に、
「完璧な文章なんてない」みたいなことが
書いてあった気がするけど、
ホンマそうですね。

それぞれの人にとって
気持ちいい文章は違うんだろうから、
万人に通じる完璧なんて
あり得ないんだろうな。

で、
『ビブリア古書堂の事件手帖
 扉子と不思議な客人たち』。

ぼくにとっては、
かなり気持ちいい文章でした。
このシリーズ、終わったと思っていたから、
続編が出て良かったです。





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