2018年10月23日火曜日

『嫌いになれない害虫図鑑』(有吉立)読みました。


自宅のマンションは、
新築から住み始めてもう十数年たちます。

それでも、
今までGくんが出現したのは2回ほど。
とはいえつい最近の2回目は、
ベランダのサッシを開けたとき、
窓枠の隅にいたのを見つけたカミさんが
大声を出したら、
とっさに外に飛び出していったので、
室内の滞在時間はほんの数秒でした。

運がいいのか、
新築だったからかわかりませんが、
頻繁に出て来ないので、
とてもありがたく思っています。

それでも、1回目のときは、
どれくらいの期間、
同居していたのかはわかりません。

テレビの上の白い壁の端っこに、
すでにもう、いたんです。
娘2人とカミさん、ぼくの
4人家族が勢揃いしているときでした。

発見したのは娘。
「うわっ、うわっ、うわっ」と
おびえ声を上げたと思ったら、
もう一人の娘とカミさんは、
すぐ彼の存在に気づき、
3人同時にリビングから飛び出していきました。

廊下につながるドアを閉め、その向こうから、

「パパー!なんとかして」

と叫んでいるんです。
ぼくがドアを開けようとしても、
向こうから押さえている模様。

ぼくとGくんは2人きりになりました。

うわーこわいよー。
でもこういうのを処理するのは父親の役目。
恐る恐る新聞紙を十数枚重ねた即席の武器で
ぼくは勇敢に戦い、5センチほどの敵を倒しました。

で、この『嫌いになれない害虫図鑑』。

「嫌いになれない」という悟りを開けるかなあ
と思い読んでみました。
うーん、まだまだ。
そんな心境に至るには、
この本1冊では足りないようです。
面白かったですけどね。






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